子ども・オンブズコラム平成24年5月15日号
ページ番号1001730 更新日 平成30年3月8日 印刷
はじめまして!
子どもオンブズニュースを読んでくださっているあなたも、私も、そして、あなたや私の周りにいる人たちの誰もが、素っ裸でこの世に生まれてきました。あたり前だけど、衣類を身にまとって生まれてくる赤ちゃん、ましてや武器を手にして生まれてくる赤ちゃんは、世界中を探し回ってもみつけることはできません。それはきっと、誰もが自分が生まれてくる世界を心の底から信じているからだと思います。
また、あなたも、私も、あなたや私の周りにいる人たちの誰もが、赤ちゃんのときは、大きな声で泣いていました。あたり前だけど、泣かずに大きくなった赤ちゃんは世界中を探し回ってもみつけることはできません。それはきっと、誰もが自分以外の誰かに自分の気もちを素直に伝える力をもっているからだと思います。
でももし、自分が生きている世界が信じられなくなって、誰かに自分の気もちを素直に伝える力が弱くなってしまったら、鎧(よろい)かぶとを身にまとい、ときには武器を手にしてしまい、人と心地よくつながれなくなってしまいます。それは子どももおとなも同じだと思います。
子どももおとなも、自分の気もちを素直に伝える力を出せる世界、信じるに値する世界に生きることができるように、あなたの力、私の力、そして、あなたや私の周りにいる人たちの力を合わせることを実現するお手伝いをするのが子どもの人権オンブズパーソン。そんな思いで4月から川西市に足を運んでいます。どうぞよろしくお願いします。
執筆:オンブズパーソン・井上寿美(いのうえひさみ)
昨年の10月にいわゆる「還暦(かんれき)」を迎えました。「60歳なんてもっともっと先のこと」と他人事のように思っていたのに、気がつけばいつの間にか自分がその歳になり、周りから祝福されて、なぜだか戸惑いと少しの違和感を覚えたものでした。
思えばこの60年の間に、一体何人の人々とめぐり逢ってきたのか。何百人いや何千人? 数えきれないぐらいの人とめぐり逢ってきたことでしょうが、この中で、自分の人生に大きな影響を受けた人、根底から心を動かされた人は、果たして何人いるのだろう。きっと一握りの人しかいないように思います。その一方、私自身はこれまで出逢った人たちの人生に、少しでも良い影響を与えることができたのだろうか。
『いつどこで だれとだれが どんな出逢いをするか どういうめぐり逢いをするか それが大事なんだなぁ』。これは、“いのちの詩人”と称されている「相田(あいだ)みつを」の詩です。また、『あなたにめぐり逢えて本当によかった ひとりでもいい 心からそう言ってくれる人があれば』とも詠んでいます。
4月から再任用職員として事務局に配属となっています。これからも多くの人との良き出逢いを大切にしながら、「あなたにめぐり逢えてよかった」「あなたがそこにいるだけで心がやすらぐ」と思っていただけるよう、また、オンブズパーソンや相談員、専門員の皆さんが「子どもの最善の利益」のために、少しでも良い活動をしていただけるような風土づくりに、裏方として、精一杯努めてまいりたいと考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
執筆:事務局職員・藪野俊介(やぶのしゅんすけ)
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
子どもの人権オンブズパーソン事務局
〒666-8501 川西市中央町12番1号 市役所5階
電話:072-740-1235 ファクス:072-740-1233
子どもの人権オンブズパーソン事務局へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。