子どもオンブズ・コラム 令和5年3月号 退任のごあいさつ
ページ番号1017547 更新日 令和5年3月31日 印刷
退任のごあいさつ

この3月末で、4年間務めてきたオンブズパーソンを退任します。
たくさんの方々のご協力のおかけで何とかやってこられました。 心から感謝申し上げます。
私は、平成7年に弁護士登録して以来30年近く子どもの権利に関する活動を続けてきたのですが、その中でも川西での経験は特別なものでした。それは、子どもの意見表明と参加を軸にした「第三者」性をいかんなく発揮することによって、子どもに関わる全てのおとなが同じ方向を向いて解決を目指せるようにしていくという、他に類を見ない特別な経験でした。昨今の複雑化した社会においては、このような「第三者」であるからこそ担える役割・機能があると強く感じました。今後、こうした子どもの権利に関する公的第三者機関へのニーズはますます高まっていくのではないかと思います。
さて、平成31年4月の就任時には、私が今でも泣いてしまう曲として、浜田省吾さんの「悲しみは雪のように」を紹介しましたが、今回は谷村新司さんの「小さな肩に雨が降る」の一節を紹介したいと思います。
若さゆえに明日が見えなくて
ただ一人で生きるしか知らなくて
いつの日にか喜びに涙するそれさえも信じれなくて
冬の雨なら今ここで死んでいたかもしれない
どんな人にも雨は優しくときには残酷に降る
春の雨に肩を抱かれてもう少し歩いてみたい
孤独と不信が子ども時代の私を支える原動力だったのかもしれません。
しかし、それは一歩間違えれば、絶望につながる危ういことだったのかもしれません。
川西オンブズという制度が、こうした孤独や不信、絶望といったことに打ちひしがれた子どもを優しく包む「春の雨」であり続けられるよう心より祈っております。
川西市子どもの人権オンブズパーソンのますますの発展に期待しています。
4年間ありがとうございました。
執筆:オンブズパーソン 三木 憲明(みき のりあき)
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