子ども・オンブズコラム平成25年10月30日号

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ページ番号1001716  更新日 平成30年3月8日 印刷 

「トンボ」の舞う里山

生田専門員のイラスト
似顔絵:生田専門員

 地域は、単に住む場所ではなく、住む人の生活の場でもあります。みんなが地域の一員としてたがいを支えあっているとの思いを味わいたいものです。
 そういう地域社会をこれからも創っていかなければいけません。人の考え方も多様であり社会のありさまも少しずつ変わってきていますが、活発な地域社会の動きの中に、子どもたちも誘い込んでいけたらいいですね。
 地域でも、子どもたちにとっても、だれかが自分をみてくれているという思い、自分が大勢の人たちとつながっているという気持ち、自分も誰かの役に立っているという実感をもてることは大切であると思います。それが少しでも実現できるような計画(プログラム)を、地域社会でたくさんつくっていきたいものです。
 私は、退職後、自然観察のグループの会の一員として関心のあった、川の水生動物や植物の観察などの集いに子どもたちと参加をしつつ、自然の営みにふれながら、自然の体験の中で、数々の小さな動植物が必死に生きている場面に接することが多々あります。子どもたちにとって、この経験はとても大切です。このような企画には、地域の皆さんも参画されています。
 今年の初夏、里山の黒川地区の公民館近くで、地域コミュニティーで地域の皆さんが、親子での里山の自然観察を企画されました。この企画は毎年実施されていますので、お手伝いをしています。参加していた幼稚園児ぐらいの子どもが、「この虫の名前は?」、「どうしてこんな色なの?」、「何を食べるの?」など等、目を輝かして、とことん質問攻めにもあいます。嬉しいです。
 このように、地域社会づくりで子どもたちの、ひとつの居場所づくりを含め、地域の皆で関わって見守っていくことへのプログラムを意図的に作っていくことは、地域づくりのひとつでもあり、大切であります。
 いま、川西市の黒川地区の里山で、トンボが乱舞するトンボ池を、休耕田にて作っていこうと、自然観察グループの仲間とともに、土曜日・日曜日を中心に力仕事で池づくりの作業に取り組んでいるところです。
 人と自然が共生する里山でトンボが舞う広場を求め、里山保全、環境保全を含め生命(いのち)のつながりが感じられる機会を大切にし、身近な里山でトンボの舞う空間を目指し、子どもたちにも、外の自然の大切さと素晴らしさをトンボの舞いにと・・・。
 私の子どもの頃(昭和二十年代)には野山の自然観察やら、トンボの舞う場づくりなどまったく想像もつかなかった中で、溢れんばかりの子どもの中で育った年代が、いまトンボの舞う池づくりに取り組んでいます。

執筆:専門員・生田收 
 


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