子どもオンブズ・コラム令和元年7月号 子どもに教えられた「情けは人のためならず」
ページ番号1009101 更新日 令和1年7月29日 印刷
子どもに教えられた「情けは人のためならず」

7月12日のオンブズの会議が終わって、旧い友だちと一緒に週末を過ごすため、そのまま名古屋に向かいました。
19時過ぎに新大阪から乗った新幹線で、京都から乗り込んできた隣の人がとっても重そうなスーツケースを棚に上げようとしているけど上がらない場面に遭遇しました。
私は、見るに見かねてそのスーツケースを棚に上げてあげたのですが、勢い余ってなんと自分のコーヒーをこぼす羽目に。
あわてて、こぼしたコーヒーを拭いていたら、周りにいたみんなが手を貸してくれて、家族連れの子どもたちも一緒になって、コーヒーがこぼれた床を拭いてくれました。
コーヒーをこぼして少し恥ずかしい思いに駆られていた私でしたが、手伝ってくれた子どもから「こぼしちゃったね、でも大丈夫だよ。」と言われて“ほっこり”でした。こぼしたコーヒーで服はビショビショでしたが、何だか得した気分になりました。こういうのを「情けは人のためならず」っていうのでしょうか。粗相(そそう:コーヒーを新幹線の床にぶちまけてしまったこと)をして恐縮していた私に、「大丈夫だよ。」と優しく声をかけてくれて、一緒に床を拭いてくれた子どもは、まだ小学校低学年くらいに見えましたが、その一言に大いに助けられた私でした。
こんなに小さな子どもにも「大のおとな」を助ける力が秘められていることに、とても感激したのでした。
執筆:オンブズパーソン・三木憲明(みき のりあき)
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