子どもオンブズ・コラム 令和5年4月号 はじめまして

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ページ番号1017808  更新日 令和5年5月13日 印刷 

就任のごあいさつ

渡邊オンブズパーソン
渡邊オンブズパーソン イラスト

 はじめまして。2023年4月から、オンブズパーソンに就任しました渡邊徹(わたなべとおる)と言います。どうぞよろしくお願いいたします。

 20年以上大阪市内で弁護士をしており、自宅は西宮市ですので、これまでは川西市とはほとんどご縁がありませんでした。ただ、伝統と実績のある川西市子どもの人権オンブズパーソン制度は、私が弁護士になった当初から有名でしたし、私が尊敬する諸先輩弁護士のかたがたが歴任してきましたので、大変光栄で身の引き締まる思いでいっぱいです。

 私は、大阪府のスクールロイヤーをはじめとして、様々な学校や教育委員会からの相談を日々受ける形で、学校問題に携わっています。また、日本弁護士連合会や大阪弁護士会の「子どもの権利委員会」や、様々な市のいじめ対策委員会などで活動していることもあり、常に「子どもの最善の利益」を考えているつもりです。
 「つもりです」というのは、実際は、本当に子どものために適切に対応できているのか、という自問自答や反省があり、自分の出した方向性に常に自信があるわけではありません。事案ごとに個別で特有の事情があり、それらをうまくピックアップするためには子どもの声を直接聞くことが大切だと思っています。若手弁護士だった頃は非行少年の付添人や未成年後見人などをしたりしていましたが、近年の活動は、学校や教育委員会からの話がメインで、子どもたちの実際の声をじっくり聴く機会が少なくなったように思っていました。このオンブズの活動を通じて、また原点に戻って、子どもの生の意見表明を大事にして、自己満足でない、子どもの目線での最善の利益を考えることができるように努力したいと思っています。

 ところで、私は終戦から30年近く経った頃に生まれ、子どもだった頃はまだ「昭和」という時代でしたが、私の息子や娘たちが育った「平成」「令和」の時代、つまり今の子どもたちの生きる現在とは、いうまでもなく大きく状況が異なっています。思い返すと、私の子ども時代は、まだまだ社会全体が未成熟で、体罰やいじめ等、不合理なことも手付かずでたくさんありました。もっとも、今日では、法律だけは整備されて、いじめやハラスメント等の不合理なことは学校からも会社からも一掃するよう模索されてはいるものの、まだまだ洗練された社会にまでは至っていないように思われます。
 そんな変化の中で起こる問題に対して、常に最適解を見つけることができる能力はあいにく私にはありません。ただ、自分の過去の経験を絶対視せず、さりとて現状を追認することもなく、できる限り柔軟な発想で子どもに寄り添っていければという思いを新たにしている次第です。川西市のために頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

執筆 オンブズパーソン 渡邊 徹

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このページに関するお問い合わせ

子どもの人権オンブズパーソン事務局

〒666-8501 川西市中央町12番1号 市役所5階
電話:072-740-1235 ファクス:072-740-1233
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