子ども・オンブズコラム平成24年8月15日号
ページ番号1001728 更新日 平成30年3月8日 印刷
コラム「スポーツ観戦が楽しいわけ」
この原稿を書きながらロンドンオリンピックを見ています。ハイレベルな試合を毎日見られるこの時期は、スポーツファンとしては盆と正月がいっしょに来たような気分です。
私はスポーツ観戦が好きで、テレビもよく見ますが、試合場にもこれまで、野球、サッカー、ラグビー、ボクシング、バドミントン、バレーボール、ハンドボール、卓球、陸上などいろいろ見に行きました。先日は東京出張のときに、辰己国際水泳場に飛び込みの日本選手権を見に行ってきました。
ひいきのチームがなくても、日本人が出場していなくとも、スポーツ観戦はとても楽しい。考えてみると二つ理由があります。
スポーツをしている瞬間、だれもが真剣です。これ以上ないというくらい真剣です。その裏側には、苦しかった練習、家族や友だちの声援、負けて泣いて帰った試合、誇りやプレッシャーなど、いろいろな背景や思いがあり、これが勝ったときには喜びとして噴出し、負けたときは悔しさとして率直にこぼれ出る。
子どもが真剣な表情をしているのも、スポーツか試験のときぐらいではないでしょうか。ですので、私にとっては運動会もオリンピックも同じです。スポーツジャーナリストの二宮清純さんも運動会を見るのが大好きと言っていましたが、たぶん同じ理由だと思います。
もう一つは、スポーツはアート(芸術)であるという確信です。実はトップアスリートはものすごいことをやっています。ピンポイントでパスを通す。ものすごい力で投げ飛ばす。ものすごいスピードで走る。普段テレビで何気なく見ている野球もそうです。硬球を手にとってみたらきっと驚くにちがいありません。どうしてこんなに堅いものを、当たったら大怪我しかねないものを時速150キロで投げ、それをバットで場外まで打ち返せるのか。
このように常人ではまねのできないことをやってのけるというのは、バイオリニストが美しい旋律でバイオリンを奏でるのとまったく同じだと思います。私にとってスポーツはアートであり、試合場にスポーツを見に行くのは、コンサートホールにクラシックを聞きに行くのと同じ営みなのです。
つけくわえると、根底にあるのは、ヒトはヒトである前に動物であることから、肉体の動きに魅せられるのは動物としての本能に根ざすものではないかと思うのです。このメカニズム、だれかえらい先生が解明してくれませんか。
執筆:オンブズパーソン・宮島繁成
視察を受けました
5月18日(金曜日):埼玉県朝霞市議会民生常任委員会
7月3日(火曜日):青森県青森市議会文教経済常任委員会
8月10日(金曜日):大阪府泉南市教育委員会
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