令和7年12月26日　市長メッセージ「令和7年を振り返って」

　皆さん、こんにちは。市長の越田謙治郎です。

　本年も残すところわずかとなりました。
　今年の市政運営では、「根付かせる」を理念に掲げ、未来へ続く土台づくりに力を注いできました。

　阪神・淡路大震災から30年という節目の年でもあり、防災意識を次の世代にしっかり根付かせることを大切にしました。小中学校の空調設備を整備し、災害時にも安心して過ごせる環境を整えるとともに、市の防災訓練を小学校で行うなど、日常の中で防災を学ぶ取り組みを進めました。

　また、こども・若者参加条例を制定し、子どもたちの声をまちづくりに生かす仕組みづくりが大きく前進した一年でもありました。予算の中でこどもが想いをカタチにできるプロジェクトとして各学校に一定の予算を配分することで、子どもたちの意見が学校運営に反映される文化が少しずつ根付き始めています。
　子どもたちが「自分たちの声で学校やまちが変わる」と実感できることは、川西市の未来にとって大きな力になると感じています。

　地域の福祉活動については、これまで川西市を支えてきた分厚い市民力という土壌のもと、「訪問型支えあい活動支援事業」に新たな支援策を拡充しました。これにより、複数の地域で車両を用いた外出支援が始まり、移動に不安を抱える方々の生活を支える取り組みが着実に広がりつつあります。地域のあたたかなつながりが、より実感できる一年となりました。

　来るべき新年は、これまで種をまき、根付かせてきた取り組みの花が咲き、実を結ぶ一年にしていきたいと考えています。

　財政は依然として厳しい状況にありますが、中長期的には明るい展望が見えてきました。新しい施策を進めるためには、引き続き事業の見直しが必要ですが、「川西市はもっと良いまちになる」という思いを胸に、来年も職員一丸となって市政運営に臨んでまいります。

　最後になりますが、来るべき新年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。