令和7年8月18日 市長メッセージ「川西産いちじく(桝井ドーフィン種)の栽培100周年を迎えて」
ページ番号1022776 更新日 令和7年8月18日 印刷
本日は、アステ川西ぴぃぷぅ広場でいちじくの品評即売会を開催しました。今年は、約740箱を用意しましたが、わずか1時間10分で完売。一番早い人は朝の5時半頃から並ばれたとのことで、川西市のいちじくが市民にとって大切なものだということを改めて認識できました。
今日は川西市のいちじくの歴史を紹介させていただきます。
現在、日本で生産されているいちじくの約8割が桝井ドーフィンという品種になっていますが、日本で最初に桝井ドーフィン種を栽培したのは、川西であり、今年で100年となります。
桝井ドーフィン種は明治41年に広島県の桝井光次郎さんがアメリカから帰国する際、フランス人の友人からもらった北米原産のドーフィン種を持ち帰り、果樹地帯であった川西に注目し、萩原に住んでいた友人の前川友吉氏と当地での栽培に成功。桝井ドーフィン種という品種を作り出し、川西だけでなく神戸や和歌山、愛知へと栽培が広がりました。
川西のいちじくは、一番おいしい状態で食べていただくため、完熟のものを早朝から収穫し、朝早くには市場などに出荷され、その日のうちに店頭に並びます。
現在、市内の南部地域の久代、加茂、栄根地区を中心に約80戸の農家、約10.4ヘクタールで栽培され、出荷量は年間約300トンと神戸市に次ぎ県内2位です。
一方で、ピーク時の昭和50年代には年間700トンが栽培されており、近年、生産量が減少しています。担い手不足や生産者の高齢化、生産緑地の解除に伴う農地の宅地への転換が進んでいますが、100年の歴史を誇る川西のいちじくを次の世代も味わえるよう、なんとかみんなで守っていきたいと思います。
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