教育長メッセージ「自由進度学習の試み」
ページ番号1019843 更新日 令和6年7月1日 印刷
自由進度学習の試み
教育長メッセージ
6月25日は川西市立東谷中学校での授業公開。川西市・猪名川町の数学科代表者会での授業発表ということで、川西市だけではなく猪名川町からもたくさんの教員が参加しての公開となりました。単元は中学校1年生の「文字と式」。「個別最適な学び」と「協働的な学び」の視点から、自由進度学習にチャレンジしました。
今、注目されている学習スタイルの一つ、自由進度学習とは、主に単元の学習を子どもたちが自立的に学んでいくことをねらいとした学習で、学習のはじめに、単元のねらいや時間数、学習の流れ、学習材やその方法などを提示して、子どもたちが自分の学習方法や興味などに応じて学習を進めていく手法です。今まで、一斉授業として同じ学習内容を、同じスピードで、同じ方法で学習を進めていくスタイルが主でしたが、学習内容とともに学習方法も身につける必要があるのではないかという問題提起から考えられた手法です。
OECD(経済協力開発機構)が実施している学習到達度調査(PISA)は4年に1回、各国の学習状況を把握するために15歳を対象に実施されていますが、その中の質問調査の「今後、あなたの学校が再び休校した場合、(自律的な学習を)行う自信はありますか」という項目で、日本の子どもたちは参加国37カ国で34位と低い回答を行っています。自分で計画を立てたり、学習材を探したりするなど主体的に学習する自信が持てない子どもたちが多い結果となりました。AIが飛躍的な進歩を遂げるなかで、「どれだけ知っているか」よりも「どうやって学ぶか」が問われる時代となってきました。まだまだ試行の段階ですが、それでも学びの在り方を考え続ける姿勢が、教育保育に携わるものにはこれからも求められると考えています。
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