教育長メッセージ「実践支援プロジェクト」
ページ番号1021222 更新日 令和7年3月10日 印刷
「教職員実践支援モデルプロジェクト」
教育長メッセージ
子どもたちが主体的に学んでいくためには、まず教職員が主体的に学んでいくことが不可欠です。そういった理念を基に今年度から実施しているのが、川西の教育アクションプラン実践事業「教職員実践支援モデルプロジェクト」です。今までの研修・研究は学校園所単位で行われるものがほとんどでしたが、個人単位・グループ単位で研究意欲のある実践にスポットを当てて支援していこうと、令和6年度から始めた事業です。事業の成果を発表すべく、川西市立東谷小学校3年生を対象に3月3日月曜日にその研究発表会が行われました。
テーマは「2教科同時進行単元内自由進度学習」。子どもたちに一定のまとまった時間を与え、別の教科の単元の目標と手順をガイダンスしたあと、子どもたち一人一人が自分に合った時間配分と手立てで学習を進めていく学習方法です。単元は、国語科の「たから島のぼうけん」と理科の「電気の通り道」。授業2コマ分を基本として全15時間で自分で授業をマネジメントしながら子どもたちは学びを進めます。授業が始まると、子どもたちは一斉に活動を初めます。感心したのは子どもたち一人一人が意欲的に学習を進め、誰一人集中力を欠いたり遊んだりしている様子がありません。
「みんな一斉にやらないとついていけない子がいるんじゃないか」と不安に思われる人もいるかもしれませんが、自分で学びかたを選択し考えるからこそ、意欲的に学ぶことができるのです。途中でわからなくなったり迷ったりしたらすぐに友だちや先生に相談。先生も細かく目を配って、適切な支援をしています。だからこそ、一斉授業よりも細かく子どもたちの学びを見とる力が必要になります。みんな同じスピードで同じ手順で教える一斉授業のほうが子どもたちが受け身になって、集中力をなくしたりしてしまいがちです。教室や廊下の掲示物が子どもたちの学びを支援する環境構成になっていること、授業の最後に学びの振り返りを丁寧に行って自分の取り組みを客観的にみること、など素晴らしい研究発表でした。さらに特筆すべきは、東谷小学校では学年単位・学校単位で子どもたちの成長過程に合わせた研究を行っているということです。もちろんすべての教科や単元で自由進度学習を行うわけではありませんが、一斉授業と組み合わせることで、子どもたちが主体的に学ぶ力をつけていくのです。
教育実践支援モデルプロジェクトでは今回の東谷小学校だけでなく、前回紹介した北陵小学校での「デジタル・シティズンシップ教育」、そして今回は日程が合わず参観はできなかった3月4日開催の川西中央保育所「幼児の対話力向上の公開保育」などの実践が発表されており、その際には校種を超えて参観・意見交流が行われています。教職員の主体的な学びが広がっていることが大きな励みとなっています。
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