教育長メッセージ「教育課程に意見を」
ページ番号1020412 更新日 令和6年10月22日 印刷
教育長メッセージ「中学生との意見交流会5」
教育長メッセージ
生徒と教育委員会との意見交流会の5回目は、10月9日の川西市立東谷中学校です。市長もゲストにお招きして、四つの提案をもとに活発な意見交流が行われました。1組提案「水曜4限制の導入 長期休暇の見直し」、2組提案の「下校時間の見直し」、3組提案の「シエスタ(昼間にとる休憩・昼寝)の導入について」は、いずれも学校の教育課程への提案です。一週間の半ばとなって疲れのたまりやすい水曜日の負担を軽減する1組の提案では、単に要望としてではなく、具体的な授業時数を計算しての具体的な意見でした。水曜日の授業をカットすることで失った授業時間を、長期休業を短縮する方向で提案されていました。週の時程は学校独自で決定できるものですが、休業日の設定は教育委員会が規則として定めていることです。小・中・特別支援学校の休業日は市内で統一されている方が運用しやすいため、週の時程緩和と休業日の短縮についてのどちらを選ぶかは判断の難しいところです。現状では市内各小・中・特別支援学校がそれぞれ工夫して週時程を実施しているので、教育委員会として統一した週時程にするのはなかなか難しいのが現状です。現在、市教育委員会としては検討会を立ち上げ長期休業の見直しを行っており、すでに児童生徒や保護者・教職員を対象にしたアンケートを実施し、令和7年度から試行実施しようと考えています。
「下校時間の見直し」や「シエスタの導入」についても、学校独自でそれぞれ特色を出せる提案なので、ぜひ今年度中に先生と相談し試行実施してほしいと思います。その時に安易に多数決をとるのではなく、試行するなかで出た成果と課題をさまざまな立場からしっかり振り返り、さらにブラッシュアップ(磨きをかけて良くする)してほしいと願っています。考えれば教育課程は生徒の皆さんの生活時間と密接に関係するものですから、自分たちの意見も建設的に提案し協議できる体制づくりが学校にも求められます。
4組提案の「ラーケーション」は、「learning 学ぶ」と「vacation 休暇」を掛けあわせたことばで、生徒それぞれが自由に学校を休んで独自の学ぶ機会をもつ、という取り組みで、すでに愛知県や山口県など複数の自治体で実施されています。「学校外で学べることがたくさんある」というのは納得できる提案で興味深いものでしたが、市長から「そもそも学校に行かなければならないと固定観念で考えるのではなく、自分自身の学びや心身の状況などを自分で考え、家族と相談しながら判断する柔軟性も必要では」という提案があり、「学校にいくこと」の意味をあらためて考える機会となりました。
この意見交流がさまざまな協議を経て実際に実を結ぶ機会となるよう、教育委員会としても「できること」「できないこと(その理由)」を明確にして回答し、さらに協議が深められるよう努めていきたいと考えています。
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