教育長メッセージ「フィンランドの教育」

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ページ番号1020388  更新日 令和6年10月22日 印刷 

教育長メッセージ「フィンランドからの訪問」

教育長メッセージ

記念撮影した(左から)、押田兵庫教育大学大学院准教授、フィンランドのマルック校長、石田教育長、匝瑳(そうさ)長野県立大学准教授

 10月10日(木曜日)、教育長室に珍しいお客さんがいらっしゃいました。フィンランドから日本に来日されたケヴァットクンプ小学校のマルック・アンティンルオマ校長先生です。本市で今年度、教育委員会事務事業評価委員をしていただいている兵庫教育大学大学院の押田准教授の紹介で、今回懇談の機会を得ることができました。通訳として長野県立大学の匝瑳(そうさ)准教授にもお越しいただき、短い時間ではありますが有意義な時間をもつことができました。

 ケヴァットクンプ小学校はフィンランド語系の小学校で、同じ敷地にスウェーデン系の小学校、就学前教育、青少年支援サービス、市立図書館、学童保育・地域活性開発などの複合施設の中にある学校だそうです。そのなかでさまざまな意見交換が行われました。まず、フィンランドが先行しているイメージのインクルーシブ教育については、その理念が先行して現場での対応が難しくなってきているとのことでした。子どもたち一人一人の状況を客観的に把握して、その子どもに応じた支援体制を作るための人員配置や対応を含めた専門性の確保、また外国からの移民の増加によりそれぞれの子どもの母語をいかに定着させていくのか、など近年ますますその対応が困難になってきているとのことでした。

 子どもたちの主体的な学びについては、学校の教職員グループの自立性を重視し、教職員が主体的に学んだことを子どもたちの学習に反映させることができるよう、それぞれの教職員グループに責任を持たせているとのことでした。子どもたちの学校運営への参画も、子どもたちの代表者が校長や教頭などの会合に参加して意見を述べる場を作ることなど、国の施策よりも踏み込んだ取り組みを行っているとのことでした。通訳の匝瑳准教授も専門が幼児教育・保育と小学校との接続カリキュラムということで、本市が行っている幼児教育・保育と学校教育の協働研修に関心を持たれているようでした。

 お話を伺い意見交流をするなかで、私自身も自分の目でフィンランドの教育を見てみたいという思いに駆られました。なかなかそういう場の設定は難しいかもしれませんが、ぜひもう一度情報交流・意見交換の時間を持ちたいということで話は盛り上がりました。遠く離れていても共通する話題が同じであること、よりよい教育・保育のために取り組んでいる仲間がいることに勇気をいただいた懇談でした。

フィンランドのマルク校長との懇談

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