教育長メッセージ「学び合える仲間と」

「学び合える仲間と」

教育長メッセージ

　5月23日に川西市教育委員会主催の「令和7年度第1回初任者研修」を開催いたしました。本市教育委員会の初任者研修の特徴の一つは、学校の教職員だけでなく幼児教育保育の職員も参加すること。そしてもう一つは、公立だけでなく民間の教育保育施設の職員からの参加もあることです。異業種の職員が集まって学ぶことによって、新たな気づきが生まれます。今年度は市内公立学校より17人、公立園所より7人、そして民間の幼児教育保育施設から3人の教育保育職員が参加してくれました。

　研修スタイルも講義形式だけでなく、少人数グループによる協議形式やディスカッション形式など、双方向型の研修を心がけています。私が担当するのは、「即答フリップ式全員参加型ディスカッション」という社会教育の手法を使っての研修です。各参加者が質問に対し、A4用紙のフリップに自分の考えを書き、小グループ内で一斉に見せ合いながら自分の意見を紹介し、他の人の意見を聞くというものです。できるだけ異なるカテゴリーの人と小グループを作った後、「なぜこの職業を選んだのか」「今の仕事で大切にしているものは何か」「今悩んだり困ったりしているのは何か」の三つの質問に対し、自身の考えや思いを交流しました。初対面の人が多い中でも活発な意見交流が行われ、とても濃密な時間を共に過ごすことができました。事後の感想では、「自分自身が思っていることを伝えることで、現状の気持ちを整理することができた。また、他の人の話を聞くことで、自分にはない視点や自分ができていないことに気づくことができた」「普段関わる機会のない校種の人と共有することで、同じようなこと、違うこと、さまざまなことを知るきっかけとなった」などの意見をいただきました。

　研修では他に「川西市の教育施策」「学校園所における働き方」、またJAL出向職員による「マナー講座」や指導主事による「不安や悩みを仲間に伝えよう」などもさまざまな角度からの協議を行いました。異校種・異業種であっても、子どもたちともに学び合いながらその成長を支援していく、大切な仕事を選んだ仲間たちです。これからも共に学び合い支え合いながら、川西の教育保育の充実に努めていってほしいと願っています。