自ら探究する子どもの育成

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ページ番号1022525  更新日 令和7年6月25日 印刷 

自ら探究する子どもの育成〜東谷小学校校内研修〜

教育長メッセージ

国語と算数を自身で選択してタブレットPCを活用しながら話し合う川西市立東谷小学校5年生の児童

 川西市立東谷小学校では、今、自分らしく生きていく子どもたちを育むために、「教師が『教える』から、子どもが『学ぶ』教育への転換」の一つの取り組みとして、マイプラン学習を研究しています。東谷小学校が考える「マイプラン学習」は、学習の目標を設定しつつ、教師が提示する学習の手引を参考にしながら、自分で計画を建て自分のペースで主体的に学ぶ自由進度学習です。

 校内研修が実施されたのは6月18日。市内小・中学校だけでなく、県内の大学や他市町教育委員会事務局からも視察に来られる盛況ぶりでした。公開対象は5学年、単元は国語「日常を十七音で」・算数「平均」という複数教科による単元内自由進度学習です。複数の単元を同時進行することに違和感を持つかたもおられるかもしれませんが、「全体の単元の総時間数が増えることで、取り組む時間が確保しやすく、途中でつまづいたり失敗をしたりしてもやり直しができ、その試行錯誤の過程を指導者がじっくり見ることができる」「子どもが自分の得意不得意や習熟を判断して時間配分を自分で決めることができ、その選択が自身の学習意欲につながりやすい」といったメリットが生まれます。今までの一斉授業では、「同じ内容を」「同じ方法で」「同じ速度で」学ぶことが求められていましたが、この単元内自由進度学習では、学習内容だけでなく学習計画や学習方法を子ども自身が身につけることも目的の一つなのです。

 授業が始まると、子どもたちはそれぞれの場所で、自分の課題に取り組み始めます。個人で取り組む子どももいればグループで話し合っている子どもたちもいます。でも共通点は子ども自身がワクワク感と責任感をもって学びに臨んでいることです。「できない子どもが置いていかれるのではないか」と不安に思われるかもしれませんが、迷ったり悩んだりして支援を求める子どもも進んで教員に助言を求めに行っています。教員もそれぞれの子どもの活動を把握して、支援の必要な子どもに的確な助言を送っています。逆に言うと、一斉授業のなかでわからないのに黙っていたり、同じ速度で進めるために教員の支援があとからになったりすることがなくなると言えます。

 もちろんすべての授業を自由進度学習にするというものではありません。教科の単元を選び、自由進度学習に適した内容で導入することで効果が上がります。実際、「自由進度学習を取り入れることで、一斉授業中の子どもたちの取り組み方が変わった」「一斉授業での子どもの学びの様子を丁寧に読み取ることができるようになった」などという教員の声も多く聞かれます。

 こういった取り組みは東谷小学校だけでなく、市内校園所の現場で多く見られるようになってきました。これからの次代を担う子どもたちがどんな力を身に着けるのか、そのためには教育保育職員や教育委員会事務局のチャレンジングな同僚性が必須であると私は思います。

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電話:072-740-1256(就学担当)・072-740-1241(教育総務担当) ファクス:072-740-1327

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