異なる意見だからこそ

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ページ番号1023216  更新日 令和7年10月28日 印刷 

異なる意見だからこそ

教育長メッセージ

川西市立明峰中学校3年生と市長・教育長・教育委員との意見交流会の様子

 1学期の川西市立川西南中学校に引き続き、中学生と市長・教育長・教育委員との意見交流会が、川西市立明峰中学校で9月30日に開催されました。今回の提案は二つ、「明峰中学校にあるすべてのトイレを全面改修」「パン自販機設置の必要性」です。

 「明峰中学校にあるすべてのトイレを全面改修」については、当初、「市内で建築年数の比較的浅い明峰中学校でなぜ?」という思いで聞いていたのですが、提案を聞くと、耐震工事の必要性がなく、その際のトイレ改修もされていなかったとのことでした。実際、体育館近くのトイレでは定期排水のタンクも設置されておらず、プッシュ式の洗浄ボタンもない状態で、すこし臭いの残る状態でした。改修については市立学校全般の状況を見て優先度を判断し、計画的に工事を行っていくことになっており、現状を担当課に連絡し対応を協議したいと考えています。トイレが清潔で使いやすいことは、学校施設のなかでも優先度が高くなければならない事項だと思っています。最近では、「みんなのトイレ」という考えかたで、多様な人たちが共通して使用できるトイレの設置に注目が集まっています。

 「パン自販機設置の必要性」は、部活動の社会移行などで放課後にさまざまな活動をする機会が増えることや朝食を食べていない生徒への支援、地域防災の観点などから提案されたもので、参加した市長からも賛同の意見が述べられていました。ただ、その際に提案に反対する生徒の発表があったことが印象的でした。「すでに設置している飲料の自販機設置で、ペットボトルなどのゴミをきちんと処分していない場面が見られる」という自分たちの生活を振り返った反省や、「そもそも自販機を置かず、学校へのパンの持ち込みを認めるべきだ」というルールの見直しを優先すべきだという意見が述べられました。「自販機があれば便利だ」という表面的な意見だけでなく、本来の学校生活のありかたを見直す視点からの鋭い指摘でした。この発表によって提案に関する意見交流も一気に深まったように感じました。これも普段から生徒会を中心とした自治活動の成果だと思います。

 川西市立明峰中学校の更に素晴らしい点は、このような提案に際し、意見交流会に参加する中学3年生だけでなく全生徒に意見を聴取していること、さらに交流会の内容や結果も全校生で共有していることです。意見交流会の取り組みが全校生によって共有されていることが、今の2年生や1年生に繋がり、次年度の意見交流会にも継続して反映されることでしょう。

 そもそもこの意見交流会は自治活動を実効的なものとし、生徒会活動(生徒総会)の充実に繋げたいということを目的にしています。「意見」や「要望」を表明し協議することで、民主的な運営のための力を育てる機会にしたいと考えています。 

川西市立明峰中学校3年生と市長・教育長・教育委員との意見交流会で自分の意見を発表する生徒

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