副園所長教頭研修「保育環境を考える」
ページ番号1023077 更新日 令和7年10月6日 印刷
副園所長教頭研修「保育環境を考える」
教育長メッセージ
「ECERS(エカーズ)」という言葉をご存知でしょうか? 「Early Childhood Environment Rating Scale」の略で、1980年にアメリカで初版が発行された「保育の質評価スケール」のことです。保育の質を客観的に測定しようと開発された尺度で、保育現場の人的・物的環境、子どもと保育者の関わり、子どもの育ちなど、さまざまな観点から保育の質を総合的に評価しようとするものです。現在、川西市立幼児教育施設の副園所長や教頭が、この「ECERS」を基にした研修を積み重ねています。9月30日には川西市立川西こども園で公開保育と事後研修会が開催されました。
「ECERS」では公開保育の状況を見ながら、参観者がさまざまな観点の項目について評価を行います。それぞれの項目について「1〜7」の評価をつけるわけですから、公開保育者には一定のプレッシャーがかかることが予想されます。しかし、意外かもしれませんが、実は評価する参観者にもプレッシャーがかかります。私自身も他市の私立園で評価を行ったことがあるのですが、点数をつけるだけでなく、「なぜそのような評価をしたのか」という説明責任も問われるからです。ただ、「ECERS」の本質は点数で評価することにあるのではなく、それを元に環境構成について意見交流することにあります。
私が参加した時にはちょうど事後研修の協議中でありましたが、率直にそれぞれの意見を交流している様子が印象的でした。途中で公開保育された保育室を見学させていただきました。4歳児の子どもたちが自然に、そして主体的に興味が持てるよう、子どもたちの活動の様子や本の写真、組み立てるためのさまざまな素材などが工夫して配置されていました。私自身はその様子を見て既視感を抱いたのですが、思い当たったのは今年度参観した川西市立東谷小学校5年生の「単元内自由進度学習」における掲示・教材配置です。その授業でも、子どもたちが主体的に学び興味を持てるよう、教室内外の環境が構成されていました。
幼児教育・保育と学校教育がいかに連携していくか、子どもたちが主体的に学び遊ぶための環境構成も、その一つの視点であると強く感じた研修でした。
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