令和5年1月9日 市長メッセージ「はたちのつどいに寄せて」

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ページ番号1016504  更新日 令和5年1月1日 印刷 

 皆さんいかがお過ごしでしょうか。 市長の越田謙治郞です。

 本日、はたちのつどいを開催するにあたり、人生の節目を迎えられた皆さんに心からお祝いを申しあげます。また、ご家族の皆さんにも心からお祝いを申しあげます。

 昨年4月の民法改正を受け、成年年齢が18歳に引き下げられたことから、今まで行っていた「成人式」を改め、今年度から「はたちのつどい」として開催することとなりました。キセラホールでメインの式典を、会場の外でも、皆さんのことを一緒にお祝いするためにイベントを開催しています。

 さて、本日、私が市長として皆さんに、「当たり前」という言葉をキーワードに、皆さんの新たな門出にエールを送ります。

 私たちの日常は一見「当たり前」にあふれています。蛇口をひねれば綺麗な水が出る。ゴミ袋を出せば時間が来れば回収してくれる。119番をかければ救急車が駆けつけ、病院に行けば医療を受けることができる。ただ、これら当たり前のような日常は、いつ当たり前でなくなるかもしれません。

 世界を見渡してみれば、ロシア国によるウクライナ軍への侵略など、平和であるという、私たちが望む最も大切な当たり前でさえ、いつ奪われるのか分からないのです。

 「民主主義が機能している」「人権が守られている」これらは、日常当たり前のように享受しているものでも、実はそれを守るためには多くの努力が必要だということです。目の前にある当たり前を守るのは、皆さん一人一人です。

 一方で、「当たり前」は時代とともに常に変わっていきます。皆さんが生まれた20年前。今では信じられないかもしれませんが、多くの駅には喫煙所がありました。ジェンダーの多様性への理解は進んでおらず「男性は男性らしく、女性は女性らしく」以外の価値観を否定する声は、決して小さくありませんでした。

 ここ数年でも「当たり前」は大きく変わりました。新型コロナウイルス感染症が蔓延するまで、式典は会場で行うものという数年前の当たり前の考え方は、オンライン環境が整ったことで、当たり前ではなくなりました。授業を対面以外で行うことも、オフィス以外で仕事をすることも、数年前はこれほど普及するとは想像していませんでした。

 私たちの目の前にある、「当たり前」は、実は数年後には別の当たり前に置き換わっているのかもしれないのです。言い換えれば、皆さんの目の前にある当たり前は、変えることができるのです。

 私が皆さんにお伝えしたいことは、二十歳という節目を迎え、もし、今皆さんの目の前に大切な当たり前があるならば、それを守るのは皆さん一人一人だということ。もし、今皆さんの目の前におかしな当たり前があるならば、それを変えるのも皆さん一人一人だということ。

 皆さんが生まれてきた20年の歩みを昔に戻って変えることはできませんが、未来は何も決まっていないということ。そうです。何が未来の当たり前かそれを決めるのは皆さん自身なのです。皆さん一人一人が大切な当たり前を守り、おかしな当たり前を変えていく。そんな人生を歩んでいただきたいと切に願います。

 最後に、私が皆さんに守るべき当たり前のことを申しあげます。それは、これからも皆さんのふるさととして、川西市がこの場所にあり続けるということです。きっと、これからの人生で夢をかなえる人もいれば、挫折する人もいるでしょう。疲れて動けなくなったとき、動くための勇気が欲しいとき、帰ってくる場所として、安らぐことができる場所として、勇気が出る場所として、川西市はこれからもこの場所にあり続けます。だから安心して挑戦してください。

皆さんのこれからの人生が幸多いことを心から祈念いたします。本当におめでとうございます。

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