令和4年8月17日 市長メッセージ「幼稚園の廃園問題を巡って」

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ページ番号1015734  更新日 令和4年8月17日 印刷 

幼稚園の廃園問題を巡って

まもなく9月市議会が始まります

15日に議会運営委員会で市から提案する議案について説明しました。

議案は8月22日からの市議会定例会で審議されます。

そのうち、市立清和台幼稚園を令和4年度末をもって廃園するのに必要な条例の改正案に至る経緯について、7月臨時会でも多くのご意見を頂いたことから、この場で少しご説明させていただきます。

清和台幼稚園の廃園に至る経過

近年、市立幼稚園の入園児数が大きく減少したため、市では「子ども・子育て計画」(R2)を策定し、施設の今後の在り方を検討することとしました。

この背景には、少子化による児童数の減少や、共働き家庭の増加に伴う保育ニーズの高まり、また、幼児教育保育の無償化により保護者のニーズに変化が見られたことなど、市立幼稚園をとりまく環境が大きく変化したことが挙げられます。

清和台幼稚園においては4歳入園児が令和2年度6名、3年度7名で、この間、保護者会や地域のかたがたと意見交換を行ってきました。

この中で、清和台幼稚園については5年度までは存続させることとし、園の将来に不安を持つ保護者会や地域のかたがたとの意見交換会で、その旨をお伝えしてきました。

しかし、4年度には4歳児の入園者が1人となり、また、5年度の入園希望者も少数となる見込みであることが判明しました。

このままでは幼児を健やかに育むために必要な集団教育保育が困難となることから、令和4年4月に「市立就学前教育保育施設のあり方について(原案)」を取りまとめ、市立幼稚園の統廃合に取り組む方針を示しました。

幼稚園の廃園は通常ならば、方針の決定から時間をかけて進めるものですが、清和台幼稚園については入園希望者が急速に減少したため、子どもの教育保育に係る適切な環境の確保を第一に考えて、早急な対応を図ってきたものです。

廃園についての議案は今後、市議会で審議されます。

廃園に伴う支援措置について

現在、清和台幼稚園に入園している児童と、5年度に入園を予定している子どもたちの通園先は、市が責任をもってしっかりと確保します。

5年度に在園予定であるお子様はもとより、4歳児で清和台幼稚園に入園しようとしていた子どもは、廃園により入園の機会を失うことになります。市が廃園の方針を示した時期では、すでに多くの私立園での入園手続きが締め切られていました。物理的に私立幼稚園に入園できない場合があることから、市立園で受け入れ先を確保する必要があると考えています。

また、遠くになる通園先への移動についても、市で車両(タクシー)を確保し、清和台幼稚園から市があっ旋した園への行き帰りともに利用していただくこととし、これに係る経費は7月の補正予算に組みました。

通園手段についてはマイクロバスの借上げも検討しましたが、利用予定人数からはタクシーの方が安価であり、実際の経費は事業者選定の過程で予算額(=見積額)よりも低減するものと見込んでいます。

市議会からの付帯決議も踏まえて、より一層効率的な手法を取ってまいります。

正しい情報に基づいてご理解をお願いします。

今回の市の対応について、一部の報道やSNSにおいて誤解を招く情報が流れていることに残念な思いがあります。

また、通園支援の対象となるご家族に心無い誹謗中傷が続いていることに心を痛めています。

ご理解いただきたいことは、今回の支援は特定のご家庭を対象としたものではなく、また、廃園時期の前倒しによって想定外の影響を被ることに対する支援措置であることです。

したがって、現在までに市が把握しているご家庭だけではなく、今後、同じ条件のご家庭がご利用を申し込んでいただければ、同じ車両に乗っていただくなど、同様の支援措置を講じる予定です。

市としては、こどもの最善の利益から最も適切な方法として政策判断をしていますが、市政に関して多くのかたがたから様々なご意見をいただくことは当然です。ただ、根拠に乏しかったり、過度に感情的であったりする発言が事実を歪めたり人の心を傷つけたりすることは、許せるものではありません。

どうか、不確かな情報や興味本位で誰かを傷つけるような発信をするのではなく、正しい情報に基づいて、市にご意見をお寄せいただきたいと思います。皆様のご理解をお願いいたします。


(注)なお、清和台幼稚園の廃園に至る経過や廃園に伴う支援措置については入園所相談課072(740)1175へお問い合わせください。

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