令和6年3月5日　継続する力

継続する力

教育長メッセージ

　川西市立明峰中学校が3年生を中心にプレゼンテーションに取り組んでいることはすでに紹介させていただいていましたが、3月5日にそのプレゼンテーションの発表会が明峰中学校体育館で行われました。まず最初は「私のお薦め本」。自分が読んで面白かった書籍を紹介するプレゼンテーションです。あらすじや登場人物を解説しながら、その本の魅力をあるときは真面目に、またある時はちょっと笑いを誘いながらの紹介です。たくさんの子どもたちに本に親しんでほしいと願う私にとっては、絶好のプレゼンテーション。巧みな紹介に興味を持った生徒も多かったのではないでしょうか。

　他にも校内の先生を紹介するプレゼンテーションもありました。あるグループはクイズ形式で発表を行い、それを見た全校生が手を挙げて応える形式。館内も温かい雰囲気とともに大いに盛り上がりました。それぞれの先生の個性をユーモアたっぷりに紹介するプレゼンテーションも。「よく見ているなぁ」と感心するほど、楽しく温かみのある紹介でした。卒業式も間近ということもあって、3年生の生徒会がプレゼンテーションを使って2年生・1年生にメッセージを送る場面もありました。明峰中学校では、ねばり強く三年間この取り組みを継続することで、自分たちの意見や重いを相手に伝える手段としてのプレゼンテーションが定着している印象でした。

　特筆すべきは館内の温かい雰囲気です。一人一人がプレゼンテーションを作成する熱意や苦労をしっかり理解しているせいか、プレゼンテーションを受け止める生徒一人ひとりの温かい雰囲気が館内を占めていました。ちょっとしたアクシデントにもその時間をゆっくり待ち、その進行を支援する雰囲気が今の明峰中学校の充実ぶりを表していました。

　最後に文部科学省後援の「第5回スタートアップJr.アワード2023」（小学生・中学生による社会課題解決アイデアNO.1を決めるプレゼン大会」入賞の表彰伝達式。校長のご指名を受けて私から伝達させていただきました。中学生部門優秀賞一組、特別賞一組と、全国大会の中で思い出に残る結果を残してくれました。子どもたち主体の学びがこのように展開していることに大きな喜びと手応えを感じた発表会でした。