令和6年2月7日　私たちが主役です

子どもたちが主体になって

教育長メッセージ

　2月に入り、いよいよ受験シーズンも本格化。市内の中学校では集中して学習できる時間を確保しようと、さまざまな工夫を行っています。早朝や放課後の時間を活用する自主学習などはその典型的な取り組みです。しかし、川西市立明峰中学校ではこの放課後の自主学習時間を生徒会が主催して実施しています。話を聞いて早速訪問。20人弱の生徒がそれぞれ静かに学習に取り組んでいるその机間を、生徒会の役員がこれもまた静かに巡回しています。「わからないところがあったら静かに手を挙げて」というルールで、生徒自身が主体的に運営している学習会です。

　そもそもの発端は、昨年夏に行った市長・教育委員と中学生との懇談会。「自分たちで学習できる場所がほしい」「先生に質問しようと思っても忙しそうで声をかけにくい」などの意見が挙がり、「それなら自分たち自身で学習会してみたら」と市長が投げかけたことがきっかけ。校長先生が生徒会に「どうする？」と相談すると、「自分たちで運営しよう」ということになり、昨年12月からスタートしたそうです。

　明峰中学校では私学入試の面接も自分たちで自主的に行っているそうで、きちんとルールと心構えを廊下に張り出し、いくつかのパターンのカードを参考に面接を実施しているそうです。教職員が全面に出て何もかもやってしまうより、子どもたち自身が考え実行することで本当の意味での力がつくと思います。私たちが思い込んでいるより、子どもたちには自ら学ぶ力が備わっていると私は信じています。