広報かわにしmilife(みらいふ)2019年5月号特集 買い物に潜む罠 消費者トラブル(ホームページ版)

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ページ番号1008672  更新日 平成31年4月28日 印刷 

特集 買い物に潜む罠 消費者トラブル

広報かわにしみらいふ5月号のイメージ画像

 NPO法人「C・キッズ・ネットワーク」が留守家庭児童育成クラブで行った出前講座「おつかい上手にできるかな」で、カレーの具材を選ぶ子どもたち。もし、かっこいい店員さんに1個5000円のジャガイモを勧められたら。今だけ1円のニンジンを見つけたら。かごに入れる前に、「あやしい」と立ち止まれますか。

消費者トラブルの実態

市消費生活センターへの相談内容のグラフ
市消費生活センターへの相談内容
(全国消費生活情報ネットワークシステムの分類による平成29年度上位5分類)

「便利」「お得」に潜む罠

 詐欺と並んで、被害の多い消費者トラブル。訪問販売や通信販売での悪質商法による契約トラブルの他、虚偽の広告など不適切な表示によるトラブル、安全性に関わるトラブルなど、その内容はさまざまです。
 商品・サービスを提供する事業者はその道のプロです。話術を駆使し、お得に感じさせる言葉を並べる事業者もいます。また、近年は自宅を訪問し、高齢者の不安をあおるような説明をして契約を結んだり、インターネットの手軽さを利用して気付かないうちに定期購入をさせるなど、手法も多様化。年代を問わずトラブルに遭うことが増えています。

1000万円以上の被害も

 平成29年度、市の消費生活センターに相談があった内容で、一番多かったのは「運輸・通信サービス」で、身近になったけれど分かりにくいインターネットに関する相談が増加。電話で「パソコンの通信料が安くなる」と案内され、プラン変更だと思っていると別会社との契約に変わっていたなどの事例があります。
 続いて排水管洗浄や医療サービスの提供などの「保健・福祉サービス」、太陽光発電設備への投資や仮想通貨購入などの「金融・保険サービス」が挙げられます。
 「金融・保険サービス」の被害額は高額になることが多く、投資した会社が倒産し、1000万円以上が返ってこないという相談もあります。
 こういった消費者トラブルは、広告や訪問販売で見聞きする、購買意欲をくすぐる言葉がきっかけで起こることも少なくありません。トラブルになりやすいキーワードと事例を紹介します。

こんな言葉、見聞きしたことありませんか

お得に聞こえる、不安をあおる言葉は、トラブルにつながる可能性があります

トラブルの例

子どもや孫は大丈夫?落とし穴は若者にも

スマホゲームで 30万の請求

 消費者トラブルに巻き込まれるのは高齢者だけではありません。「スマートフォンのゲームで課金して、30万円もの請求が来てしまった」「インターネット通販で安く販売されていたので注文したが、商品が届かず連絡も取れない」など、子どものトラブルも報告されています。
 また、令和4年には成人年齢が引き下げられ、18歳で親の許可なく契約したりローンを組むことができるようになるなど、若い世代がトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
 市では、NPO法人「C・キッズ・ネットワーク」などさまざまな団体と協力し、小・中・高生向けの出前講座を行っています。

子どもたちに伝えたいお金の使い方

酒井 富美子さんの写真
NPO法人C・キッズ・ネットワーク
酒井 富美子さん

 スマートフォンやICカードが便利になって、子どもたちがお金の大切さを感じながら使う機会が少なくなっています。経験が少ないと、おとなになって大きな金額を手にしたときに失敗してしまうかもしれない。だから、子どものうちにお金の使い方を学んで、出来れば小さな失敗も克服しておけば賢い消費者になれると思うんです。そんな疑似体験ができるように、さまざまなプログラムを考案しています。
 おつかいのプログラムでは、買い物には予算と目的があり、選ぶ事が大切だと伝えています。講座で大切にしているのは、楽しく分かりやすく参加型であること。これからも時代に合った、楽しいプログラムを作っていきます。
 

見て聞いてその時に備える

消費者の強い味方アカンマンの出前講座の様子

アカンマンから学ぶ手口

 消費者トラブルが起きる原因の一つは、事業者との知識の差だといわれています。その差を埋めるため、活動するグループがあります。
 「消費者の強〜い味方アカンマン」は、消費者トラブルの事例を劇で紹介しています。最新作では、インターネット通信販売での一場面を演じています。
 女性がホームページで「美容クリームが今だけ500円」という表示を見つけて申し込みます。すると、同じ商品が毎月送られてきて、請求書が届きます。ホームページをよく見ると、「定期購入が条件。2回目以降は定額で販売」という表示が。
 そこに、真っ赤なマントを羽織ったアカンマンが登場し、歌います。
 「ああシミが減る、ああ毛が生える、夢見た夜はみんなあるんだよ!ああ一度だけのつもりだが、もうどうにもとまらない」
 迫真の演技とコミカルなキャラクターに、観客はおなかを抱えて笑い、アカンマンの「申し込みは表示をしっかり確認してから」というせりふに大きくうなずきます。
 代表の土田さんは、「劇を通して、楽しみながらトラブルになりやすい販売手口や手法を知ってほしい」と呼び掛けます。

地域の環境に合わせたトラブル事例を劇で紹介

土田 淳子さん
消費者の強い味方アカンマン代表
土田 淳子さん

 私たちが紹介するトラブルの例は、どれも実際に市内で起こったことなんです。怪しい営業をしている企業に勤めていた友人から、営業の仕方ややり取りを聞いていたので、それを忠実に再現しています。劇を通して、どんなやり取りがあるのかを知っていれば、実際にその状況になったときに「もしかしたら」と立ち止まってくれるかもしれない、そう思いながら演じています。
 毎年新作を作っていて、地域や時期に合わせてプログラムを変えています。住宅のリフォームの話をマンションが多い地区で演じても、他人事にしか聞こえないんですよね。皆さんの環境に当てはまる事例を紹介するようにしています。
 劇中には、大げさな演技や替え歌もあり、皆さんが笑ってくれたり拍手をもらえるとうれしいです。反応が返ってくると、届いていると感じられますね。まだまだ消費者トラブルの情報が届きにくい地域も多いので、出前講座を利用して一度見てもらえればうれしいです。

出前講座 消費者被害にあわないために 悪質商法、こんなときどうしますか?

 コミュニティ組織や自治会など、市内在住・在勤・在学の10人以上の団体・グループを対象に、消費者トラブルの講座を行っています。訪問販売や電話勧誘などの消費者トラブルの事例を、寸劇で紹介します。

申し込み
電話か窓口で、市役所2階の生活相談課(消費生活センター)へ
電話(740)1333

自分で選んで身を守る

木原 恵美子さんの写真
川西消費者の会
木原 恵美子さん

 スーパーに並ぶたくさんの商品の中から、自分で選び取ることが大切です。例えば、添加物の量やアレルギーへの対応など、一歩間違えれば健康に影響が出ることもあります。食品の表示のルールを知っていれば、影響のないものや少ないものを選ぶことができますよね。
消費者として気を付けたいことを学ぶ講座やバス研修、機関紙の発行などを通して、健康や環境、表示に関する法律といったさまざまな視点で物を選ぶための知識を共有しています。生活の中で、ふと思い出して生かしてもらえればと思います。

消費者月間記念講演会 

 5月の消費者月間に合わせて、消費生活センターと川西消費者の会が開催。「弁護士が語る消費者被害―あなたを守る身近な法律」をテーマに、県弁護士会の佐藤進一さんが解説。来場者には冊子「くらしの豆知識」を進呈。

日時 5月22日(水曜日)午後1時半―3時半
場所 アステ市民プラザ
定員  35人
申し込み
電話かファクスで5月7日(火曜日)から住所、氏名、電話番号を生活相談課(消費生活センター)へ(先着順)
電話(740)1333 ファクス(740)1168

身近な見守りでトラブルを察知

支払いを止めようとする手

異変に地域で気付いて解決

 実際に市内で発生した消費者トラブルで、地域住民の協力により解決に至った事例があります。
昨年10月、「川西能勢口駅周辺に店を出すので紹介させてほしい」と話す男性が、下加茂地区のいくつかの家を訪れました。集会所に住民数人が集まると、男性は商品を希望者にプレゼントすると言い、安価な雑貨を配り始めました。
 しばらくすると、布団の案内チラシを出す男性。普通の布団よりも温かく、腰や足の痛みが取れる特別なものだと紹介します。
 価格は23万円。男性の丁寧な対応と布団の効能を信じ、7人が購入しました。
地域での異変に気付いたのは、自治会員でした。
 偶然、布団を運ぶ見知らぬ男性を目にした会員が、おかしいと感じて自治会長の矢上さんに連絡。矢上さんが住民一人一人に確認して、購入した7人が判明しました。
 それからすぐに、7人はクーリング・オフ制度を利用して、返金を要請。無事に全員、全額返金されました。
「業者がお金を受け取ろうと家まで押し掛けてきて、恐怖を感じました。ご近所さんが気付いてくれたから、笑って振り返ることができます」と、返金を受け取った女性が話します。


見守りが防ぐ被害

 1人暮らしの高齢者や核家族が増え、近所付き合いが減少している現代。地域や家族のつながりが弱まっていることで、悪質商法の発見が難しい状況になっているかもしれません。特に高齢者には、優しい言葉で近づき、体の痛みが治るなどと商品を勧めてきます。家族に迷惑を掛けたくないと、購入したことを言い出せない場合もあります。
 怪しいと気付ける人、迷ったときに相談できる人が地域の中にいれば、さらなる被害を防ぐことができるかもしれません。

被害を出さないために地域での情報共有に注力

矢上 勇二さんの写真
県営下加茂住宅自治会長
矢上 勇二さん

 まさか、自分の住む地域でこんな事件が起こり、ご近所さんがだまされてしまうとは思ってもいませんでした。近所でも、訪問販売をされたなんて話聞いたこともなかったんです。
 買った人の中には、私たちに言われるまでだまされたと気付いていない人もいました。連絡していなければ、「ちょっと高い買い物をした」と今でも思っていたかもしれませんね。手口や事件をテレビのニュースなどで知っていても、実際にその立場になると気付けないこともあるのかもしれません。
 連絡を受けてすぐに警察に電話をしましたが、現行犯でしか駆け付けられないとのこと。事業者は帰ってしまっていたので、どうすべきか悩みました。そこで、紹介された消費生活センターに連絡をしてみました。クーリング・オフ制度が使えることやハガキの書き方を教えてもらい、解決までスムーズに話が進んだので助かりました。
今回は、たまたま地域の中で怪しい人物に気付いてすぐに連絡してくれたから、返金してもらうことができました。もし、見つけられていなければ、この地域が狙われて、もっと被害者が増えていたかもしれませんね。
 この事件以降、何かあったらすぐに連絡してほしいと皆さんに伝えています。注意喚起のチラシを目立つところに貼るなど、情報共有にも力を入れていますよ。
 どの地域も、高齢者の1人暮らしが増えています。家族に相談が難しくても、地域でお互いに見守っていけたらと思います。

相談件数は年間2,000件超 解決へのサポート

自分のこと、身近な人のこと相談してください

 自分自身だけでなく、家族や友人など身近な人が巻き込まれる可能性のある消費者トラブル。1人では解決が難しく、自分を責めて泣き寝入りをしてしまうことや、さらに被害額が高額になってしまうこともあります。
 「おかしい」と思ったら、消費生活センターへ相談してください。消費生活相談員や消費生活専門相談員などの資格を持った相談員が、状況を聞き、解決に向けたサポートを行います。30年度の相談件数は2,000件以上。匿名での相談も受け付けています。
 また、電話の通話内容を自動で録音する「防犯機能付き電話通信機器」など、防犯情報の案内も行っています。

市役所2階1番窓口 消費生活センター
窓口と電話で相談を受け付け

電話 (740)1167
平日午前9時―午後4時(正午―午後0時45分除く)

かわにし安心ネット

市が市内の防犯情報などをメールで配信。
メールで情報を配信しています。希望者は下記へ空メールを送信してください。
kawanishi@bousai.net

ひょうご防犯ネット

県警察本部が詐欺などの発生情報などをメールで配信。
メールで情報を配信しています。希望者は下記へ空メールを送信してください。
hpp@hbnp.net

 

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