市立総合医療センター経営強化プラン

市立総合医療センター経営強化プランについて

　近年、人口減少や少子高齢化に伴う医療需要の変化に加え、医師などの不足により、地域医療を支える公立病院の経営環境は厳しさを増し、今後の医師の時間外労働規制への対応を迫られるなど、さらに厳しい状況が見込まれています。また、新型コロナウイルス感染症に対しては、公立病院が中核的な役割を果たし、感染拡大期における役割の重要性が改めて認識されるとともに、病院間の役割分担の明確化・最適化や医師の確保などの取組の必要性が再認識されました。こうした課題を踏まえ、持続可能な地域医療提供体制を確保するため、地域医療を支える公立病院の経営強化に向けた「持続可能な地域医療提供体制を確保するための公立病院経営強化ガイドライン」が令和4年3月に発出されました。このガイドラインでは、地域医療構想の実現や地域包括ケアシステムの構築に向けて果たすべき役割を踏まえ、経営強化のために必要なポイントとして、「機能分化・連携強化の推進」「医師・看護師の確保、働き方改革の推進」「経営形態の見直し」「新興感染症に備えた平時からの対応」「施設・設備の最適化」「経営の効率化」などが挙げられています。
　このようなことから、本プランは、医療機関などとの連携や役割分担、経営の効率化を図りつつ、川西市立総合医療センターにおいて、持続可能な地域医療提供体制を確保するため、公立病院経営強化ガイドラインの趣旨を踏まえて策定しました。今後も地域の基幹病院として、良質な医療を継続して提供できるよう努めてまいります。