第28回　川西市展を開催しました（令和元年度）

第28回　川西市展を開催しました

　令和元年度、第28回川西市展を令和2年2月4日から8日まで開催しました。洋画、日本画、書、彫刻・立体造形、工芸、写真、現代美術の7部門の出品点数計271点の中から、192点が入選しました。うち、入賞（1席から3席、奨励賞）は47点です。
　また、各部門の1席の中から、特別賞3点（青木賞（市長賞）・平通賞（議長賞）・川西市美術協会賞）が選ばれました。青木賞（市長賞）と平通賞（議長賞）は、川西市で活躍された日本画家の故青木大乗画伯と、洋画家の故平通武男画伯の功績を讃えて設けられた賞です。
　川西市美術協会賞は、かねてから川西市の市民文化に貢献されております、川西市美術協会会長より川西市展に協力したいというお声を頂き、本年度より新たに設けられた賞です。
　各部門の1席を写真でご紹介します。

受賞作品

青木賞（市長賞）　（工芸の部一席）

（審査員講評）
雲の上に十二支が、勢揃い。皆楽しく大笑い。こんな世界が、現実にあったらすばらしい！一つ一つ手を抜く事なく作り込んでいて完成度が高い作品ですね！この作者は毎年わくわくする作品を出品してくれます。今後も、期待する作者です。

平通賞（議長賞）　（日本画の部一席）

（審査員講評）
廃屋の前の芒、葉を全て落とした柿、しんしんと降る雪、冬の空気感がよく出ています。

川西市美術協会賞　（写真の部一席）

（審査員講評）
高くそびえる杉林を照らし出した太陽が、朝霧によって演出され木漏れ日となりドラマチックに表現されています。スポットライトのように草花たちは照らし出されているのもいいですね。柔らかいキラキラと差し込む光が生きる力を与えている瞬間が美しいです。

洋画の部　一席

（審査員講評）
収穫を終えた田に積もる雪の質感を、水彩で見事に描き出しています。ハイライトの部分の雪の白さがとても美しく、冷々とした空気感までも表現された作品です。

書の部　一席

（審査員講評）
空間を生かした実力派の作。

彫刻・立体造形の部　一席

（審査員講評）
東京オリンピックの聖火ランナーを意識して制作されたもので、彫刻の基本をふまえ、一歩を踏み出したポーズに躍動感が表現されています。

現代美術の部　一席

（審査員講評）
制作のコンセプトを身近な素材（お花紙・和紙・刺繍糸・ミシン糸）を用い造形化され、その展示方法も含め、意識の高い作品となっています。