三ツ矢サイダー発祥の地川西(三ツ矢の日記念イベント)

このページの情報をXでポストできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます
このページの情報をラインでシェアできます

ページ番号1021143  更新日 令和7年8月7日 印刷 

イベントカテゴリ: 催し

兵庫県川西市発祥の炭酸飲料「三ツ矢サイダー」

明治17年(1884年)に兵庫県川西市の平野地区にあった平野鉱泉で湧いていた炭酸水が「平野水」として商品化されました。これが日本を代表する「三ツ矢サイダー」のはじまりです。2024年で生誕140週年を迎える日本で最も古い歴史を持つ清涼飲料水の一つです。

川西市発祥三ツ矢サイダーの紹介写真

兵庫県川西市平野鉱泉の炭酸水

炭酸水の代名詞といわれる「平野水」の誕生

平安時代の頃から塩泉が湧き出ていた兵庫県多田村平野(現在の平野地区)。明治14年、イギリス人化学者により平野鉱泉が飲料用に適していることが発見されます。その3年後、この地に作られた飲料水工場で作られたのが炭酸飲料水「平野水」です。

当時の「平野水」は、ろ過された天然の鉱水を、鉱泉中に含まれる炭酸ガスとともに瓶に詰めたもの。甘味料などは入っていませんでした。発売当初はあまり需要がありませんでしたが、明治30年に東宮殿下(大正天皇)の御料品の指定を受けます。

三ツ矢印平野水の登録商標

「三ツ矢サイダー」の原形である「平野シャンペンサイダー」が人気商品に

徐々に需要が高まってきた明治40年になると、製造所が増設され、「平野シャンペンサイダー」が発売されます。平野水に砂糖やクエン酸などを添加したもので、そばが 3銭の時代に10銭という高級品でしたが、4年後には生産量が4倍に急増してヒット商品となりました。

後の昭和43年には、現在の「三ツ矢サイダー」に名前を変えることになります。

昭和10年代の平野工場と三ツ矢の塔の写真

かつて川西能勢口駅から川西池田駅までサイダーと人を運んだ電車が運行

川西能勢口駅から川西池田駅まで、現在も市内を走っている「能勢電車(通称のせでん)」 の路線がありました。路線の距離はわずか 600メートル、走行時間は2分ほどでした。
平野で製造されていた「平野水(現・三ツ矢サイダー)」は能勢口駅(現・川西能勢口駅)から荷車で国鉄池田駅(現・JR川西池田駅)へ運ばれ、国鉄へ積み替えられていました。能勢電鉄は、能勢口駅から国鉄池田駅まで路線を延長することを決定し、大正6年8月8日、能勢口駅~池田駅間に新線「川西国鉄前線」を開業しました。

予想通り、貨物輸送に活用され旅客も増えるなど、順調に収益は伸びました。しかし、貨物輸送の主流はトラックへ徐々に移行し、同線の利用機会が減少。貨物輸送の主力であった三ツ矢サイダーも、昭和 29 年に平野での製造が終了となりました。
その後、路線の利用者も減少し、昭和55年から川西能勢口駅周辺の高架化事業が始まったことで、昭和56年12月19日、約64年の歴史に幕を下ろしました。

川西国鉄前線を走っていた電車

今も平野に残る「三ツ矢塔」

需要が高まる中、平野工場は山間部の狭い立地条件のため拡張ができず、西宮の工場に設備を移すなどして徐々に規模を縮小。昭和29年には、平野での炭酸飲料水の製造を中止しました。現在は工場跡地に移設復元された、「三ツ矢塔」が残されています。

(注)外から見ることはできますが、敷地内には入ることはできません。

現存する三ツ矢塔

「三ツ矢」の名前の由来

三ツ矢サイダーの名前の由来は、川西市発祥の清和源氏にあります。伝承では平安時代、清和源氏の祖とされる源満仲公が城を造る際に住吉大社に祈念しました。その時、「矢の落ちた所に造りなさい」とお告げがあり、天に向かって矢を放ったところ、多田沼の「九頭の龍」に命中していたそうです。そこで、満仲公はその矢を探しあてた男に、三ツ矢の姓と三本の矢羽の紋を与えたといわれています。

また、満仲公が鷹狩りの際に見つけた霊泉が、多田村平野の天然鉱泉だったと伝えられています。これらの伝承にちなんで、「三ツ矢サイダー」(発売当時は三ツ矢印「平野水」)と名付けられたのです。

そのため三ツ矢サイダーのラベルには矢羽根をモチーフにしたロゴが使用され、泡の数も龍の頭の数にちなんで9つ描かれています。

三ツ矢の由来画像

3月28日は「三ツ矢の日」として制定された記念日です。【令和7年のイベントは終了しました】

三ツ矢の日記念イベントの様子

「三ツ矢の日」は、三ツ矢サイダーが120週年を迎えた際にアサヒ飲料株式会社が制定した記念日です。発祥の地である兵庫県川西市では毎年3月28日にアサヒ飲料株式会社が三ツ矢サイダーの無料配布などの記念イベントを開催しています。

開催日:令和7年3月28日(金曜日)

開催時間:午後10時から午後1時まで

(注)無料配布はなくなり次第終了

開催場所:川西市役所南広場

(注)雨天時は市役所1階南広場側玄関内

対象:どなたでも参加可

開催日

令和7年3月28日(金曜日)

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。

質問1:このページは分かりやすかったですか?
質問2:質問1で(2)(3)と回答されたかたは、理由をお聞かせください。(複数回答可)


 (注)個人情報・返信を要する内容は記入しないでください。
所管課への問い合わせについては下の「このページに関するお問い合わせ」へ。

このページに関するお問い合わせ

市民環境部 文化・観光・スポーツ課(観光)

〒666-8501 川西市中央町12番1号 市役所2階
電話:072-740-1161 ファクス:072-740-1187
市民環境部 文化・観光・スポーツ課(観光)へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。