アルコールについて

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ページ番号1019670  更新日 令和6年7月18日 印刷 

 2024年2月19日 厚生労働省より、アルコール健康障害の発生防止に向けた「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が公表されました。飲酒に関連する問題点を理解し、各々が健康に配慮した節度のある飲酒を心がけましょう。

飲酒による身体などへの影響

 飲酒した際、飲んだお酒に含まれるアルコールの大半は、小腸から吸収され、血液を通じて全身を巡り、肝臓で分解されます。アルコールの分解には、体内の分解酵素と呼ばれる物質などが関与しています。体質的に分解酵素のはたらきが弱いなどの場合には、少量の飲酒で体調が悪くなることもあります。飲酒による影響には、年齢、性別、体質、飲酒時の体調などの違いによって個人差があります。自分に合った飲酒量を決めて、健康に配慮した飲酒を心がけることが大切です。

飲酒の影響を受けやすい特徴

高齢者

  • 若い時と比べて、アルコールに酔いやすくなり、認知症やサルコペニア(骨格筋量及び身体機能の低下)の危険性が高まる。

若年者

  • 10代はもちろん20代でも、脳の機能が落ちる可能性がある。

女性・男性

  • 女性ホルモンによりアルコールの影響を受けやすい。

少量の飲酒で顔が赤くなる、動悸や吐き気がする人(フラッシング反応)

  • アルコール分解酵素のはたらきが弱く、口腔がんや食道がんなどのリスクが非常に高くなる。

純アルコール量と健康に配慮した飲酒量

 お酒に含まれる純アルコール量(グラム)を認識し、自身の健康管理に活用しましょう。

飲酒量(純アルコール量)の計算

 純アルコール量(グラム)=摂取量(ミリリットル)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)
(例)ビール500ミリリットル(5%)の場合の純アルコール量
 500(ミリリットル)×0.05×0.8=20(グラム)

純アルコール量と健康リスク

  • 生活習慣病のリスク
    1日当たりの純アルコール摂取量が男性40グラム以上、女性20グラム以上
  • 高血圧、男性の胃・食道がん、女性の出血性脳卒中では、少量の飲酒でも発症リスクが上がり、大腸がんは純アルコール量1日20グラム(週150グラム)以上の飲酒で発症リスクが上がる

飲酒による様々なリスクを避けるために

飲酒時に心がけること

  • 自分の状態に応じた適切な飲酒のため、健康状態などを医師などに相談したり、AUDIT(問題のある飲酒をしている人を把握するために世界保健機関(WHO)が作成したスクリーニングテスト。飲酒問題の早期発見などのため、10項目の簡易な質問でアルコール関連問題の重症度の測定を行うものです。)などで飲酒習慣を把握する。
  • 飲む量を事前に決める。行事やイベントの場などでも、各々が自ら飲む量を決めて守る。
  • アルコールの吸収が遅くなるよう、
    1.少しずつ飲む
    2.飲酒前又は飲酒中に食事をとる
    3.度数の高いお酒は水割りなどで薄める
    4.飲酒の合間に水やノンアルコール飲料を飲む
  • 毎日の飲酒は避け、休肝日を設ける

避けるべき飲酒の仕方とリスク

【一時的に(短時間に)多量の飲酒】急性アルコール中毒、外傷
【他人への飲酒強要など】暴力、ハラスメント
【不安や不眠解消のための飲酒】アルコール依存症、睡眠リズムの乱れ
【飲酒中又は飲酒後の運動、入浴など】血圧の変動による心筋梗塞や転倒
【病気など療養中、服薬後の飲酒】免疫力低下、薬の効果減弱や副作用の発生(飲酒の可否、量や回数について主治医に相談する)

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