猪名川上流1市3町広域ごみ処理施設建設予定地について(平成11年3月1日)

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ページ番号1001380  更新日 平成31年1月24日 印刷 

建設予定地

予定地

川西市国崎字小路(田尻川右岸山林)

面積

約13ヘクタール(仮境界による)

建設予定地の選定経過

選定の前提

 地理的にも人口的にも中心をなし、1市3町のごみの約74%を排出する川西市の地域内で建設するのが、住民感情からみても実現可能性からみても合理的と判断し、川西市域内で建設予定地を選定することを前提とする。

選定に係る判断要素の策定(策定年月日 平成10年10月20日)

 ごみ処理施設(焼却施設)の用地選定についての一般基準として示されている「計画標準(案)建設省 昭和35年」を参考に、建設候補地選定のための判断要素5項目を次のとおりとした。

  1. 住民感情を考慮して、500メートル以内に人家が全くないか非常に少ないこと。
    さらに、1キロメートル以内に相当規模の集落・住宅団地がない場所であること。
  2. 国道、主要地方道から集落を通過せずに直接進入できる道路が確保できること
  3. 地権者が多数で用地買収が困難であるなど予想される問題点がないこと。
  4. 都市計画上、将来明らかな支障が生じないこと。
  5. 1市3町のごみを搬入するのに搬送距離がなるべく短くなること。

建設候補地の選定

候補地のリストアップ及び詳細調査地の選定(平成10年10月21日から平成10年11月12日)

 まず、造成後の施設用地面積概ね5万平方メートル(最低4万平方メートル)を確保できると目される場所を6カ所(前回の候補地のうち4万平方メートルを明らかに確保できない現北部処理センター隣接地を除く4カ所及び広域化という観点から新たに加えた2カ所)をピックアップし、建設候補地に係る判断要素5項目に照らし合わせる形で、環境事業部で、関係資料に基づき調査を行った。その結果、判断要素5項目を概ねクリアーする2地点を詳細調査地とした。

詳細調査(平成10年11月12日から平成11年1月14日)

 土木部にて実施。詳細調査項目は次のとおり。

  1. 地形地質
  2. 水系流末河川
  3. 用地地権者数等
  4. 立地条件、利便性
  5. 環境、景観
  6. 土地利用計画
  7. 供給設備
  8. 進入道路
  9. 経済性

建設予定地の選定

 詳細調査結果を基に、平成11年1月28日市長及び助役協議を開催し、2カ所の比較検討において、造成後の土地利用面、アクセス道路の状況、経済性の問題等主要な判断材料のすべての面で優れている国崎小路地区を建設予定地に選定した。

建設予定地の評価

  1. 建設予定地は1市3町の概ね中央に位置し、1市3町からのごみ搬入に極めて便利であり、1市3町からのごみ収集車両の走行距離が短くなり、自動車排ガスによる環境問題やごみ搬送コストの面で望ましいと考える。
  2. 建設予定地へのアプローチは県道野間・出野・一庫線から新設橋梁にて田尻川を横断することになるが、途中集落はなく直接進入する道路が確保できる。
    また、建設予定地から一番近い人家までの距離は約620メートルであり、また、一番近い集落までの距離は約1キロメートルである。
  3. 建設予定地周辺の道路整備状況は概ね良好であり道路拡幅等の必要がない。また、1市3町からのアクセスが分散され交通量の多い国道173号線への集中を緩和することができる。
  4. 建設予定地と既存道路との高低差は約90メートルで全体として東斜面を成し、現況勾配は約30度であり、進入路の設置について問題なく、地質的には丹波帯長尾山層(主として頁岩、砂岩により形成)と推定され造成上問題はない。
  5. 現時点において建設予定地周辺1キロメートル以内での住宅団地その他都市計画施設の設置は予定されておらす、都市計画上、将来明らかな支障が生じるおそれがない。

その他建設予定地選定にあたり検討した事項

建設予定地が一庫ダムの上流に位置することについて

 近年のダイオキシン問題に見られるごとくごみ処理施設に関連した環境問題が大きな高まりをみせ、これに伴いごみ処理技術、排ガス処理技術がともに大きく向上しており、今やごみ処理に係る環境への負荷はほとんど影響のないレベルまで低減することが可能となっている。
 特にごみ処理施設からの排水による水質汚濁という問題に関しては、排水についてはクローズドシステムを採用する方針であり、水系の汚濁負荷は生じない。
 また、排ガス中のごく微量の汚染物質が雨に溶けて、それが飲料水の安全問題につながると考えるのであれば、1市3町の降雨はすべて猪名川に集約され、水道原水の取水を兵庫県は川西市の多田院で、池田市は木部町でまた伊丹市は軍行橋下流で行っていることから見て、1市3町内のどこに建設しても影響は同じであるといえる。
 ちなみに、昭和59年(昭和46年からは現北部東側)以来ごみ焼却を行ってきた、北部処理センター周辺の環境現況を把握するため平成10年1月から2月に実施した「北部処理センター周辺環境現況調査」の結果においても、大気質、土壌、水質、底質について、ダイオキシン類をはじめとして、どの項目においても特に汚染による影響が危惧されるようなレベルでないとの評価を得ている。
 こうしたことから、建設予定地が阪神間の水ガメである一庫ダムの上流に位置することについては、何ら問題ないものと判断する。
 しかし、処理施設の設置にあたっては下流のことや最終的には海の汚染も考慮し、周辺環境、地域環境ひいては地球環境の保全に十分配慮したものとすることが必要と考える。

自然保護の観点から検討した事項

 自然環境への影響をなるべく少なくするということも判断要素として取り入れるべきではあると考えるが、建設候補地選定に係る判断要素の項目1である「住民感情を考慮して、500メートル以内に人家が全くないか非常に少ないこと。さらに、1キロメートル以内にの相当規模の集落・住宅団地がない場所であること。」をクリアーする土地が自然環境への影響を与えないところに存在しないことから、これについては判断要素から除外した。しかし、造成工事にあたっては、可能な限り自然環境に配慮するとともに施設建設にあたっては、自然環境との調和に十分配慮するものとする。

猪名川上流1市3町広域ごみ処理施設建設予定地位置図

猪名川上流1市3町広域ごみ処理施設建設予定地位置図

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