広報かわにしmilife(みらいふ)2020年4月号 第2次総合戦略・地域子育て支援拠点を整備(ホームページ版)

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ページ番号1010530  更新日 令和2年3月29日 印刷 

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かわにしの良さを大切にするということ

3年後の「かわにし」を創る指針 ― 第2次総合戦略を策定

まちを挙げて考え抜いた3年間の取り組み

4月から新年度がスタートし、市でも新たな事業が始まります。令和2年度から3年間で取り組む「第2次総合戦略」は、かわにし市民会議に参加した市民163人の提案と有識者などからの意見を踏まえて、取り組む内容をまとめたものです。
「市民とともに歩むまちづくり」を基本に、子育てや市民活動の支援、防災・防犯、魅力発信などの分野で展開。方向性と具体的な取り組み内容を示しています。

市民だからこそ感じる思いを事業に反映

戦略には、市民の皆さんからいただいた声を一緒に掲載しています。
「若年層の転入者が増えているため、子育て世帯が利用しやすい公園が必要」「仕組みがあれば、シニア世代がより活躍できる」「住みやすいと感じる一方、市の魅力を紹介できない市民が多い」など、市内で暮らすからこそ感じる課題やそれに対する意見を反映。取り組む理由が分かりやすいように構成しています。

策定から実現へ毎年の検証と協働が鍵

戦略は毎年進捗を確認し、学識経験者や市民の皆さんとの検証を行います。また、市民の皆さんと検討することで効果的に実施できる事業については、新たに「(仮称)かわにし協働プレーヤー」として協力する市民と共に取り組みます。
総合戦略の進捗や「(仮称)かわにし協働プレーヤー」など戦略に関わる動きなどは、広報誌や市ホームページなどで紹介予定です。

第2次総合戦略に記載されている主な事業の一例

  • 母子健康手帳と併用できる新たなスマホアプリを導入
  • 子育て世帯が交流でき、相談に対応する「地域子育て支援拠点」を全ての中学校区に開設
  • 令和2年4月に保育施設を新規開設し、同年度中に認定こども園の保育定員を増員
  • 留守家庭児童育成クラブの開所時間を延長
  • 学校運営に地域の声を積極的に生かし、学校運営協議会を実施環境が整った学校から導入
  • 市内の自然や歴史を活用した体験学習の充実を図り、自然災害から生命を守るため、防災教育を実施
  • いじめや不登校、虐待への早期解決を図るため、スクールソーシャルワーカーを各中学校区に1人配置
  • 不登校支援の充実のため、適応教室の相談員を増員
  • ICT を活用した子どもの見守り体制を、保護者や地域住民と協力して進める
  • 市民と活動団体などをマッチングする「(仮称)地域人材マッチング制度」を検討し、開始
  • コワーキングスペースの運営補助など、雇用に関する支援を実施
  • 「市障がい者雇用・就労推進本部」を設置し、障がい者の就労機会の拡大に取り組む
  • 市民主催のイベント実施にあたり、規制の緩和や手続きの簡素化、助成金の交付などの支援体制を構築
  • 市内を3つのエリアに分けた防災マップを作成
  • 市民が救命処置を行えるよう市民救命士制度を新設
  • 空き家の流通・利活用を促進するため、所有者と希望者をつなぐ空き家マッチング制度を導入
  • 大和地区でオンデマンドモビリティの実証実験を実施
  • 官民連携によるシェアサイクルやグリーンスローモビリティの導入を進める
  • 特産品の商品開発などに官民連携で取り組む
  • 本市出身の著名人や民間事業者に、市の取り組みや魅力を発信してもらう制度を創設
  • 「清和源氏発祥の地」を市内外へ広く周知
  • 誰もが手軽に入手できるように、情報の発信方法を改善

競争よりも日常の幸せ 市民の皆さんと実現へ

越田 謙治郎
市長 越田 謙治郎

全国の自治体で、人口減少対策として策定している総合戦略。川西市では、人口の獲得競争ではなく、市民の皆さんをまず大切にすることで「誰もが何気ない日常に幸せを感じるまちづくり」を実現するために戦略を策定しました。
川西市は、昭和40年代に大型団地の開発が始まり、住宅都市としてまちづくりを進めてきました。人口減少や高齢化という大きな社会の変化の中で、新しいデザインを描いていきたいと考えています。
しかし、行政だけで実現することはできません。実行していく段階でも市民とともに進めていくことを大切にしたいと考えています。
今後も市の動きに注目いただくとともに、実現に向けて皆さんの力をお貸しください。

親子を笑顔にする 憩いの場をもっと身近に

全中学校区に「地域子育て支援拠点」を整備

地域子育て支援拠点のイメージ

子育て家庭の交流の場の提供や相談などを行う地域子育て支援拠点
未整備の清和台・明峰中学校区で令和3年度中の開設をめざして整備します
子育て中の保護者を支え、子どもの成長を願うまちづくりが動き出しています

孤立する子育て家庭を支える拠点

子どもが生まれ、幸せに包まれる子育て。しかし、近年子育て家庭を取り巻く環境は厳しくなっています。
親元を離れて子育てを行う核家族が増加。日中に会話できる相手が近くにおらず、頼ったり相談したりすることが難しいケースが増えています。また、働く女性が増えたことで、妊娠・出産を機に生活が大きく変わり、不安を感じるという人もいます。
このような環境に置かれる子育て世帯を支えるのが、地域子育て支援拠点です。

出張プレイルームも合わせ 年間延べ5万人以上が利用

地域子育て支援拠点は、乳幼児と保護者が気軽に集まって保護者同士の交流や子育ての不安・悩みを相談できる場所。専任のスタッフが常駐し、親子向けの催しや子育て情報の提供などを行っています。
開放時間内は事前申し込みなどの手続きなく利用可能。妊娠中の人も見学できます。
こども・若者ステーションの他、アステ市民プラザ子育て支援ルームや4つの市立保育施設、2つの民間保育施設の8カ所で開所。また、4つの公民館では出張プレイルーム「とことこ」を定期的に開催し、遠出をすることなく親子が利用できる環境づくりを進めています。
平成30年度の子育て支援拠点と出張プレイルームの利用者は、延べ約5万4000人と、年々増加しています。

ノウハウを持つ団体を募集し市内全中学校区に整備

第2次総合戦略では、現在常設の拠点が整備されていない清和台中学校区と明峰中学校区での整備を予定。令和3年度中の開設をめざし、準備を進めています。
全ての中学校区に整備することで、乳幼児と保護者が気軽に通えるようになり、近隣に住む保護者同士のつながりが生まれます。地域で子育てを支え合い、育児不安を解消できる環境づくりをめざしています。
整備では、地域子育て支援のノウハウを持つ団体や民間事業者を募集。利用者の目線に立った拠点づくりを進めています。

地域子育て支援拠点でできること

  • 安全な場所で遊ぶ
    プレイルームや園庭など、見守りが行き届いた場所で自由に遊ぶことができます
  • 専任スタッフに相談する
    常駐の保育士などに悩みや心配事を相談できます
  • 保護者同士で交流
    同年代の子どもを持つ保護者が集まるため、子育ての相談や情報交換ができます

地域子育て支援拠点などの地図

地域子育て支援拠点(名称)

  1. 牧の台みどりこども園(アップルまきのだい)
  2. 向陽台あすのこども園(キオラクラブ)
  3. 多田保育所(アップルただ)
  4. パステル保育園(タブリエ)
  5. 川西中央保育所(アップルちゅうおう)
  6. こども・若者ステーション
  7. アステ市民プラザ子育て支援ルーム
  8. 川西南保育所(アップルみなみ)

出張プレイルーム「とことこ」(開催日)

A 北陵公民館(第2・4木曜日)
B 清和台公民館(第2・4火曜日)
C けやき坂公民館(第1・3水曜日)
D 明峰公民館(第1・3木曜日)

清水 達雄さん
かわにし市民会議参加者 清水 達雄さん

4歳の娘のことを考えながら、子育てや教育などの意見を交換しました。戦略では、実際に話していた内容を元に、方向性が示されていると実感しています。会議では「プレイルームに入りづらくて、入り口で帰ってしまった」という男性の意見がありました。誰もがよそ者だと感じず気軽に使えて、おとなも子どももお互いの時間を楽しめる場所になってほしいです。
総合戦略は完成したので、これからが一番大事な場面。どう実現していくかは、市と市民である僕たち次第ですね。

子育てを話す 子育てを聞く

地域子育て支援拠点の役割

悩みや喜びを共感しあうこと
先輩のアドバイスに耳を傾けること
保護者同士の交流が子育てに向き合う力になります

野田さん家族
野田 愛梨さん 春喜くん 実咲希ちゃん

苦労や不安をため込まず喜びを共感

2人の子どもを育てる野田愛梨さん。子どもの夜泣きを誰にも相談できずにいたと話します。
「昼間は夫が仕事に出掛けているため、子どもと2人きり。悩むことがあっても誰にも話せませんでした。そんな時に初めて0歳児交流会に行って、同じ年齢の子どもを持つ保護者同士で話したんです。苦労や喜びを共感してもらえるのがうれしくて、よく利用するようになりました」
今は子育ての息抜きに行くことが多いと野田さん。子どもにとっては、歳の近い子どもたちと出会う場です。
「プレ保育所のような部分もありますね。同じくらいの月齢の子と遊んでいるので、集団に入ってもきっと大丈夫だと思います」

城阪さん家族
城阪 咲さん  一樹くん 壮樹くん

保護者同士の見守りで安心して遊ばせられる

子育て2年目の今がまさに大変と話すのは城阪咲さんです。自由に、そして安全に遊ばせられる場所は貴重と強調します。
「外に遊びに行くと、2人の息子がそれぞれ走り出してしまうので、私1人では手に負えません。そんな時、プレイルームや園庭開放なら安心。危ない時は、先生や周りのお母さんが声を掛けてくれるので、授乳やトイレで焦ることもありません。気付いたら知らないお母さんに絵本を読んでもらっていたりと、子どももリラックスして楽しんでいます」
長男の一樹くんが生まれたころから毎日のように通い、顔見知りも増えたという城阪さん。買い物や散歩でも、声を掛け合うことが増えたと話します。
「笑顔で受け入れてくれる先生がいるので、心配事があっても『また聞きに行けば大丈夫』と前向きに考えられるようになりました。また、子どもができるようになったことを、一緒に喜んでくれるのがうれしいですね」
子どもが生まれ、幼稚園や保育所などに通い始めるまでの時間。親子で過ごす貴重な時間だからこそ、子どもも保護者も笑顔で過ごしたいもの。地域子育て支援拠点で、保護者も子どもも楽しめる時間を過ごしてみませんか。

担当する保育士の声

坊野 友子さん
市立多田保育所 アップルただ 坊野 友子さん

親子に合ったヒントが見つかる

保育所・認定こども園は防犯や衛生、安全を徹底しているため、地域の子育て世帯の皆さんにも安心・安全に過ごしてもらえる場。園所に在籍する同年代の子どもの姿を間近に見たり、保育者の関わりにふれたり、子育ての参考になることも多いと思います。また、市の子育てに関わる機関と連携して情報提供もしているんですよ。
子育てには正解がないことがほとんど。保育士のアドバイスだけでなく、保護者同士の情報交換で親子に合った方法を見つけてもらっています。会話が弾み、変わってくる表情に、人とつながる温かさを感じます。初めは勇気がいるかもしれませんが、子どもを見守りながらほっとする時間として気軽に来てもらいたいですね。

丸尾 直美さん
パステル保育園 タブリエ 丸尾 直美さん

保護者も夢中になる親子の時間

4回の講座で工作や運動、読み聞かせなどを体験できる「ベルソークラブ」に力を入れています。季節や年齢に合わせて保育士が企画。親子で作る作品は、持ち帰って楽しんでもらえるものにしています。ハンカチ落としは、保護者が夢中になって楽しんでくれていたのが印象的でした。連続講座なので、保護者同士で仲良くなりやすいのも特徴ですね。今後は、子どもが体を動かせるメニューを増やしたいと考えています。
相談では、食事やトイレトレーニングなどもありますね。インターネットを使って情報収集している保護者も多いですが、直接お話しすることで安心されることもあると思います。不安が少しでも解消すればうれしいです。

地域子育て支援拠点の利用

プレイルームや園庭開放

各子育て支援拠点の取り組みの一部を紹介します。この他の催しなどは、広報誌の子育て(25ページ)や市ホームページなどで紹介します。
※新型コロナウイルス感染症対策のため、拠点を閉鎖している施設があります。必ず事前に確認の上、来所してください。

市立保育所・認定こども園「アップル」

市内4カ所の市立保育所・認定こども園内に開設。子育て講座や交流会なども開催しています。

  • プレイルーム
    日時 平日午前9時―正午、午後0時半―2時半
  • 園庭開放
    開催日時は園によって異なります。詳しくは市ホームページへ。
  • おひさま広場(子育て交流会)
    日時・対象 第1金曜日・0歳の子どもと保護者/第2金曜日・1歳の子どもと保護者/第3金曜日・2~4歳の子どもと保護者。いずれも午前10時半―11時半

【問い合わせ】
アップルただ(多田保育所内)電話(793)7724
アップルちゅうおう(川西中央保育所内)電話(759)2261
アップルみなみ(川西南保育所内)電話(759)7119
アップルまきのだい(牧の台みどりこども園内)電話(794)7065

パステル保育園「タブリエ」

保育士が考えたテーマで遊ぶ「ベルソークラブ」や体験保育なども開催しています(要予約)。

  • 園庭開放
    日時 金曜日午前9時半―午後0時半、1時―3時(第1金曜は午前9時半―11時、午後1時ー3時)
  • 室内開放
    日時 月~木曜日の午前9時―正午、午後1時―3時(水・木曜日は午後のみ)
  • 育児相談
    電話または来園で随時受け付け。

【問い合わせ】
電話(757)2440

向陽台あすのこども園「キオラクラブ」

子ども同士で誕生日会などを行う「キオラ親子」も開催しています(要予約)。

  • 室内開放
    日時 平日午前10時―午後3時
  • 園庭開放
    日時 水曜日午前10時―11時半

【問い合わせ】
電話(744)0425

キセラ川西プラザ こども・若者ステーション

  • プレイルーム
    日時 平日午前9時半―正午、午後0時半―3時
  • 赤ちゃんひろば(0歳児交流会)
    日時 月曜日午前10時半―11時半

【問い合わせ】
電話(740)1248

アステ市民プラザ 子育て支援ルーム

  • プレイルーム
    日時 午前10時~午後4時(第3金曜日除く)
  • 子育てママのおしゃべり会
    日時 第3木曜日 午後1時半―2時半

【問い合わせ】
電話(740)1125

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