子どもオンブズ・コラム平成31年4月号 はじめまして

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ページ番号1008673  更新日 平成31年4月26日 印刷 

就任のあいさつ(オンブズパーソン)

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  三木オンブズのイラスト

 こんにちは!
 この4月からオンブズになった三木憲明です。
 いま51歳で、大阪市内で弁護士をしています(今年で25年目です)。
 弁護士会では、25年間ずっとこどもの権利委員会(学校でいうとクラブ活動みたいなものです)に所属していて、最近10年ほどはもっぱら学校問題に携わってきました。特に「スクールロイヤー」としての活動はもう15年近くになります。ただ、その大半はスクールソーシャルワーカー的な活動でしたが、長くなるので、詳細は省きます。
 スクールロイヤーもスクールソーシャルワーカーも「子どもの最善の利益」を唯一無二の価値として活動する専門家です。もちろんオンブズも同じと心得ています。ただ、オンブズはより子どもに近い存在だとも思っています。つまり、子どもの声を直接聞くことができる機会により多く恵まれているところが、オンブズの特長であり、魅力だと思います。
 子どもの声を聞き届けるオンブズになるに当たって、弁護士になりたてだったころ、そして子ども時代に、自分がどんなことを感じ、考えていたのか、振り返ってみました。
 弁護士になりたての20代、今にも増して本当に未熟で恥ずかしいことばかりでした。でも、少年事件など子どもの問題に関わるときは、子どもと近い「兄貴分」みたいな感じで、とことん向き合って話すことができていました。その経験は、かけがえのない思い出となり、いまの活動の糧になっています。
 子どものころは、怒ってばかりいました。誰に対して?何に対して?思い出せません。何だか、自分で自分を「ひとりぼっち」にして、周りを恨んでいたような気がします。そんな私がいまでも聴くと涙を流してしまう曲があります。浜田省吾さんの『悲しみは雪のように』です。いつも泣いてしまうフレーズはこうです。
  君は 怒りの中で 子どものころを生きてきたね
  でも ときには誰かを許すこともおぼえて欲しい
  泣いてもいい 恥じることなく
  おれもひとり泣いたよ

 でも、50歳を超えて、もしかしたらこの怒りが独りよがりだったんじゃないか、と自然と思えるようになってきました。そして、子どものころの思い出をたどってみると、随分といろんな人にかわいがってもらったなぁと思えるようになりました。
 長くなってしまいましたね、そろそろ終わりにします。
 これから、よろしくお願いします!

執筆:オンブズパーソン・三木憲明(みき のりあき)
 

就任のあいさつ(相談員)

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 大久保相談員のイラスト

 川西市のみなさま、はじめまして。この春から相談員を務めさせていただくことになった大久保遥(おおくぼはるか)と申します。私は、北海道の岩見沢市という雪国の出身です。
 子どもの頃は、教室の閉ざされた空間が少し苦手で、そこから気持ちだけでも逃げるかのように、窓の外ばかり眺めている子でした。グラウンドにいる子たちが話している様子をみて、どんな会話をしているのかな?と想像を巡らせたり、木々の移ろいを観察したりするのがすきでした。当時、小人を題材にした『コロボックル物語』というアイヌ民話や、小人が部屋に突然現れて勝手にテレビを運んで設置するという村上春樹さんの『TVピープル』といった物語を好んで読んでいました。なので、毎日同じような景色をみながら、いつか小人が出てくるのではないか、自分自身が見逃していやしないかと、ありもしない妄想にふけって楽しんでいるようなところがありました。
 教室内では大人しく過ごす一方で、放課後やお休みの日には、年齢がバラバラの近所の子たちと一緒になって外で遊ぶようなアクティブな面もありました。何もない道路にチョークでいろんなマルを描いてケンケンパーをしたり、家と家の間や、車庫や倉庫の陰といったかくれ場所を使ってかくれオニをしたりしていました。冬場になっても、凍っている水たまりで滑って遊んだり、道ばたの雪を集めて雪だるまを作ったりして、学校に通うのにも、30分ほどでたどり着く道のりをわざわざ1時間近くかけて行っていた記憶があります。こんなふうに、私の子ども時代は、そのつど面白そうなものを見つけ出してはいろんなあそびを試みていた時期でした。
 誰かに一方的に指示を与えられたり、教えられたりするよりも、日常の中に面白いものを発見したり、自分たちで考えていくことの醍醐味をその頃に学んだような気がします。
 これから、子どもを中心に据え、「子どもの最善の利益」を追求する職務を行っていく中においても、一方的に解決策を提示したり、アドバイスをしたりするのではなく、子どもと一緒に考えることを大事にしていきたいと思っています。また、端的に問題解決を目指すだけではなく、日常にある面白いものを、ひとつでも一緒に発見出来たらうれしいなと思っています。
 あだ名は「はるたん」です。みかけたら、気軽にお声かけくださいね。よろしくお願いいたします。

執筆:相談員・大久保遥(はるたん)
 

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