西野亮廣さん 特別インタビュー 広報かわにしmilife(みらいふ)2020年12月号・2021年1月号

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ページ番号1012096  更新日 令和3年1月4日 印刷 

インタビュー全文を掲載

西野亮廣さんの画像

 広報かわにしmilife12月号・1月号で、川西市出身の芸人・絵本作家、西野亮廣さんにインタビューしました。ここではインタビューの全文を掲載します。

西野亮廣さん
 川西市出身。1999年、梶原雄太さんと漫才コンビ「キングコング」を結成。絵本作家としても活躍し、代表作「えんとつ町のプぺル」は発行部数60万部を突破。映画化もされ、現在公開中。海外でもライブや個展を行う他、会員数国内最大のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」を運営するなど幅広く活動を行っている。

川西市への思い

 川西のこのまちをずっと残していこうと思っています。このまちの商品って何だっていうところは無視できないし、来てもらうまちにならないと駄目だなぁと。作品のモデルにしたら、聖地巡礼みたいなのがあるので。そうすると作品を届けるモチベーションになります。

 要するに、まず川西に来てもらわないと。川西には色んなお店があって、生活されてる方がいらっしゃるので。来てもらいやすい環境であることはもう間違いなくて、新大阪から近くて、伊丹空港からも近くて、梅田からも近くて。これをどう設計していくかっていうのは、考えますね。

「えんとつ町のプペル」に込めたエールの気持ち

 「夢」とか「希望」みたいなものが、持てなくなっちゃったんで、今。もともとネット社会で、とにかく揚げ足を取られて、「夢」や「希望」が持てていなかったところに、次はコロナが輪をかけてきて、そういったことを語ることもままならないみたいな状況になっています。努力したらちゃんと報われる、むちゃくちゃ頭を使って本気でやれば道が開けるっていうところは、作品内でも作品を届ける過程でも、自分の行動でもって示したいなと思っています。それを見せると、行けんじゃん!って思うじゃないですか。入口は多少の勘違いっていうか。僕も吉本に入るとき、行けると思って行っちゃったんで。100%無理だと思ったら芸人にはなっていないわけだし。みんな最初夢を追いかけるときは、多少の勘違いみたいなものがあると思います。夢を実現させるために、形にするために、努力すると思うんですけど、一歩目は多少の勘違いがないと。

 行けるかもって思わせることが、おとなの仕事だと思います。これは作品の中でも語っているし、コロナ禍においても映画を届ける過程でも。厳しいのは百も承知で、コロナ禍で映画を公開するので。来年に延期することは可能だったんですけど、いや今年やるぞって。あの手この手が打てなくなったら、じゃあ代替案を考えて、これで行こう、次はあれで行こうって、今必死でやっていて。コロナ禍でも、頭を使ってちゃんと努力すれば、届くんだってところを見せたら、後に続く人も増えるので。それが僕の役割かなって思っています。
一歩踏み出そうとしている人の、エールになるといいですよね。

川西のまちと世界を比べて思うこと

 基本的には可能性しかないなと思うんですね、川西市っていうまちに。国内外いろんな都市に行っているんですけども。川西には自然があって、利便性が良くて、という点で。

 僕は川西で生まれ育ったので、特別なまちではないと思っていたんですが、世界中を周ってみると、意外や意外。ここってすごく恵まれた土地だったんだなっていうのは今になって思います。

 大体東京をコピペしたまちは死んでいきます。みんな東京に憧れちゃう。そのまちの色がなくなると、行く必要がないまちになります。だから大体地方の人が地方をつぶすっていうのは定番ですね。

 外野がちゃんと入ってきて、外野の意見を聞くっていうのをやらないといけない。僕は川西に帰ってきては川西の人と飲むんですが、川西の人ほど自然を壊そうとする。川西は自然がすごく財産で。梅田とかの都心部から、20~30分でこんなに豊かな自然があるっていうのは基本的にないんです。

 でも、川西の人はそれをどんどんつぶそうとする。これは逆で、お金をかけて、自然を残していかなきゃいけない。放っておいたら多分なくなっていくだろうなと思います。そうなって欲しくないし、守らないとなあと。

川西市の未来のために市民にメッセージ

 次の世代の子たちのことや、おじいちゃんおばあちゃん、これからおじいちゃんおばあちゃんになる人たちのことを考えたときに、どう考えたって、川西は人が来るまちにしないといけない。精神論とかじゃなくて。「頑張ろう」とか「夢や希望を持とう」とかそういうことではなくて、物理的に守れなくなる。

 みんなでコミュニケーションをとって、このまちの武器は何なんだとか、何を守らなきゃいけないんだとか考えないといけない。

 「せーの」で、ちゃんと手を組んで、いろんな地域から来てもらって、川西のものを食べてもらって、川西のものを見てもらってっていうまちを、みんなでそろそろつくりにいかないと、と思っています。
 

映画「えんとつ町のプペル」公式サイト

 映画「えんとつ町のプペル」公式サイトへは、下のバナー画像からアクセスできます。

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