令和6年7月25日 市長メッセージ「子どもが幸せになるために」
ページ番号1020035 更新日 令和6年7月25日 印刷
ようやく梅雨が明け、本格的な夏を迎えました。
現在、「(仮称)こども参加条例」制定に向けた取り組みを進めており、6月末には子ども・若者による意見表明の条例検討部会を開催しました。子ども・若者が当事者として、自分たちの周りのことや将来のまちづくりについて、意見表明をできることが重要であると考えています。子ども・若者が条例制定のプロセスに関わることで、条例そのものを自分ごととして考えてほしいと思います。部会は、今年度中に5回開催する予定です。
中学生との意見交換会も令和5年度に引き続き開催しています。昨年度には、生徒から出た提案をきっかけに、中学校での自転車通学の試行実施や小・中学校体育館の空調整備への取り組みを始めました。令和5年度に報道やSNSで取り上げられた「ふりかけの持ち込み」も、中学生との意見交換で出た意見です。また、養護学校と小学校では学校プールの環境を改善してほしいという意見が出されたことから、民間プールを活用した水泳授業についてモデル実施を始めました。
私と一緒に参加している教育長や教育委員が心がけているのは、意見交換の場を要望の場所としないこと、中学生からの提案については、単に賛否を判断するのではなく、市や教育委員会から疑問や課題を投げ返し、できる限り子どもたちが自分たちで議論を深め、別の考え方や次の行動へつながるような対話をめざしています。実際に、令和5年度の中学3年生は自ら提案した「生徒同士の教え合いの場」を実践するなど具体的なアクションにつながりました。
どうしても、大人は子どもたちのことを思い、先回りして多くのことを決めてしまいます。子どもたちを取り巻く多くのルールは、結果的に子どものためではなく、大人が管理しやすいだけのものになっているのかもしれません。ただ、子どもが幸せになるためには、他人に与えられた決定に従うのではなく、子どもが意思決定に参加していくことが重要です。結果が思い通りにならないこともありますが、そのプロセスも含めて、もう少し子どもを信じる社会になるべきだと思っています。
もちろん、「言うは易く行うは難し」で、私も2人の父親として日々その難しさを感じながら、ついつい先回りしてしまう自分を反省しています。だからこそ、「(仮称)こども参加条例」制定に向けた子ども・若者による意見表明の条例検討部会や中学生との意見交換会を、子どもが幸せになるためのきっかけの一つと位置づけ、しっかり子どもたちにも議論を深めてもらい、より良い条例作りやより良い仕組み作りにつなげていきたいと考えています。
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