令和3年9月9日 市長メッセージ「保健所の逼迫(ひっぱく)を受け市の対応を強化します」
ページ番号1013941 更新日 令和3年9月9日 印刷
皆さまこんにちは。市長の越田 謙治郎です。
緊急事態宣言が9月30日まで延長されることになりました。兵庫県内の陽性者は、連日1,000人超が報告された時期に比べますと減少傾向にはありますが、依然として日々何百人という人が感染しています。市では対策本部会議を開催し、従来の方針を継続することを決定いたしました。市民の皆さまには、引き続き行動の抑制、感染対策の徹底をお願いいたします。
さて、感染拡大で業務が逼迫(ひっぱく)する保健所をフォローするため市はこれまでも、4月から医療機関と連携し自宅療養者へ物資を配布したり、保健所の支援が始まるまでの声かけなどを実施したりしてまいりました。さらに8月からは保健所の依頼に基づき、パルスオキシメーターの配布も行っております。
このような中、兵庫県では保健所業務を陽性者の健康管理などに重点化するとともに、新規感染者の感染経路や濃厚接触者を保健所が調べる「積極的疫学調査」を同居家族や同居人のほか、クラスターが起きやすい社会福祉施設や医療機関、学校などを中心に実施する方針を出しました。
多くの現場を抱える市としては、すでに保健所が本来の機能を発揮できていないことや、そのことにより積極的疫学調査が限定的になっていることなどは実感しており、今回の方針は現実に即した内容でありやむを得ないと考えています。
しかし、市ではこうした場合に備えて新たな対応もすでに準備しており、県保健所が当面の間機能を限定するという今回の方針を受け、川西市独自の取り組みとして教育長をトップとする「学校園所コロナ対応プロジェクトチーム」を設置いたしました。学校、幼稚園、保育所、こども園などで陽性者が確認された場合、保健所からの調査が入る前の段階であっても、必要に応じて市の保健師と市立川西病院が連携して濃厚接触者の有無などの調査を進めます。そうすることで、感染拡大を防ぐとともに、こどもたちや保護者の日常生活への影響を最小限にとどめていきたいと考えています。さらに、保健センターの体制を強化して自宅療養者の支援充実を図るとともに、市立川西病院に保健師を派遣して、市立川西病院と「学校園所コロナ対応プロジェクトチーム」との連携を強化します。
これらは市独自の取り組みとなりますが、保健所との連携を図りながら進めてまいります。
このような取り組みを進める一方で、本年度に実施を予定していた事業のうち、年度内の実施が難しいものや、進捗が遅れているものがあります。市としては、コロナ対応(ならびにワクチン接種)が今年度の最優先課題として位置付けており、限られた職員を重点的に配置していることから、今まで策定した各種計画・マニフェスト等に関しても、著しく緊急度が高いものを除き、その進度を遅らせております。市民の皆さまからいただく要望などへの対応につきましても、時間がかかるものも出てきておりますが、緊急事態宣言下ということでご容赦いただければ幸いです。