河川、水辺環境

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ページ番号1003032  更新日 平成31年2月27日 印刷 

(19)一庫の知明湖(一庫ダム)

知明湖の写真
一庫の知明湖

概要

 雄大な湖面を有する知明湖は、周辺の里山林とあいまって市域の景勝地となっているほか、下流河川の水生生物を育む重要な水源となっている。

貴重な種や環境を特徴づける種

エドヒガン(植物)

関連団体・施設

独立行政法人 水資源機構一庫ダム管理所

保全制度・指定など

県RDB(自然景観:Cランク)、自然公園(県)、レクリエーションゾーン(市)

保全・活用

 下流河川の水生生物を育む重要な水源として機能する知明湖であるが、放流水を通じた外来生物の拡散を防止したり、生息基盤となる土砂を堰き止めず下流へと供給することも生物多様性を保全するうえでは重要である。
 知明湖では、ダム湖の魚類相を把握し、外来魚(ブラックバス、ブルーギル)を除去したり、堰き止めた土砂を下流に置いて流したりしている。
 また、下流河川では、水量の少ない期間が続くと,河床に古い藻類や汚れが付着したままとなり、魚類などの生息に悪影響を及ぼすおそれがある。これらを取り除き、下流河川をリフレッシュする目的でフラッシュ放流なども実施されている。

(20)笹部の初谷川のサツキ個体群

サツキ生育環境の写真
サツキ生育環境
サツキ個体の写真
サツキ

概要

 猪名川の源流部のひとつである初谷川。出水時に流水によりかく乱を受ける岩上にサツキが生育している。猪名川水系でサツキが生育する場所はここしかない。県下においてもサツキの自生地は限られる。

貴重な種や環境を特徴づける種

 サツキ・セキショウ・シケシダ・イノモトソウ・イノデ(植物)

保全・活用

 県下広しといえどもサツキの自生地は局地的であり、武庫川の自生地以外はほとんど知られていない。その意味において、当該地の自生地は、市域の生物多様性だけでなく、県下の生物多様性を保全する上でも重要な場所である。

(21)東畦野の一庫大路次川のオオサンショウウオ

東畦野オオサンショウウオの棲む川、一庫大路次川の写真
オオサンショウウオの棲む川一庫大路次川

概要

 川西市においては国の特別天然記念物であるオオサンショウウオの生息が記録されている。最も新しい記録は東畦野の一庫大路次川周辺であり、現在も当該河川を主要な生息場として利用している可能性が高い。

オオサンショウウオの写真
オオサンショウウオ

貴重な種や環境を特徴づける種

オオサンショウウオ(両生類)

保全制度・指定など

景観ゾーン(市)

保全・活用

 2009年、地元住民が一庫大路次川周辺の用水路にてオオサンショウウオを確認した。一庫大路次川に生息する個体が遡上中にまぎれ込んだ可能性が高いと考えられ、専門家による捕獲と一庫大路次川への放流が行われた。

(22)鼓が滝のユキヤナギ個体群

猪名川風景写真
鼓が滝猪名川風景

概要

 800年余り前、西行法師が見事な滝をながめて歌を詠んだと言い伝えられる場所。丹波層群が露出する河川岩上には、たびたび生じる冠水にも適応したユキヤナギの大群落が見られる。

ユキヤナギの写真1
ユキヤナギ
ユキヤナギ写真2
ユキヤナギ

貴重な種や環境を特徴づける種

ユキヤナギ・セキショウ・カワラハンノキ・ネコヤナギ(植物)

保全制度・指定など

レクリエーションゾーン(市)

つる植物の繁茂写真1
つる植物による被圧

保全・活用

 緑化植物としてよく知られているユキヤナギは、本来当該地のような河川岩上という特殊な立地に生育する。このようなユキヤナギが自生し大群落を形成する場所はめずらしい。
 当該地は西行法師ゆかりの歴史的に興味深い場所であるとともに、市域の生物多様性の一端を担う重要な場所である。また、部分的にクズやフジなどのつる植物が周辺から侵入し、繁茂している。ユキヤナギが被圧され、景観的にも見苦しい状況にある。

つる植物の繁茂写真1
つる植物などによる不良景観

(23)猪名川河川敷の河川植生

猪名川河川敷
猪名川の河川敷風景

概要

 おおよそ能勢電鉄滝山駅付近から下流の猪名川は、下流に行くに従い川幅が広くなり、交互砂州が発達して河原が見られる。今は少なくなった河川本来の植生や河川の生きものが生息している。

貴重な種や環境を特徴づける種

オギ・カワラマツバ(植物)・カワセミ・オオヨシキリ(鳥類)

関連団体・施設

国土交通省猪名川河川事務所・流域ネット猪名川

保全制度・指定など

レクリエーションゾーン(市)

保全・活用

 河川本来の環境が残る一方、特定外来種であるアレチウリの生育が問題となっており、国土交通省と市民団体との協働で外来植物対策が進められ、環境体験学習の場として利用されている。
 また、東久代運動公園付近では、国土交通省が「自然再生事業」を行っており、河原の再生が試みられている。阪急宝塚線の架橋の下流付近には、堤外側にせせらぎ水路、堤内側に遊具を整備したドラゴンランドがあり、市民に広く開放されている。

猪名川河川敷の写真
ドラゴンランド

(24)出在家町(川西北小学校横)キセラ川西の市街地水路の水生生物群

キセラ川西市街地水路の写真
川西北小学校前の水路

概要

 希少な二枚貝の繁殖地。このような場所は猪名川水系でほとんどなく重要である。三面張りの水路ではあるが、河床には砂が堆積している。

キセラ川西市街地水路

貴重な種や環境を特徴づける種

シマドジョウ・カワヨシノボリ・ドンコ・ヤリタナゴ(魚類)・ゲンジボタル・ヘイケボタル(昆虫類)・ヒメタニシ・タガイ・マシジミ・マツカサガイ(貝類)

関連団体・施設

身近な自然とまちを考える会

保全制度・指定など

県RDB(生態系:Cランク)、重点緑化地区(市)

キセラ川西市街地水路の写真
川西北小学校前の水路2

保全・活用

 市域の生物多様性を保全するうえで重要な場所であるとともに、隣接する川西北小学校の総合学習の教材やキセラ川西内で展開される市民活動などにより、地域の自然を学ぶ環境学習の場となる可能性を秘めている。

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