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平成20年12月1日号

更新日 平成25年7月5日ID番号 K5937印刷

子どものちから、再発見

  川西能勢口のホームで、突然私の名を呼ぶ人がいた。笑顔の女の子が手を振りながらこちらに向かっている。一瞬誰だかわからず、近寄ってみて初めてYちゃんだと気がついて、「久しぶり、元気にしてる?」と声をかけた。
 「(いろんな活動に取り組んで)今めちゃめちゃ楽しいんです。落ち込むことも時々あるけど、元気にやっています」と声を弾ませながら話していた。
 彼女がオンブズを訪れたのは4年前。彼女の腕には無数の痛々しい傷跡があった。自傷行為をしていた。私は当初、何が彼女の痛みなのかを十分に理解することができなかった。彼女が自分を自分で傷つけることをやらなくてすむにはどうしたらいいだろうと、日々悩んだ。出来ることと言えば彼女の話に耳を傾けることだった。かかわっていく中で、彼女は、学校でのいじめ体験や家族関係のしんどさを語ってくれた。
 今春、18歳を迎えたため、オンブズパーソンを卒業した。以下は、そのとき残してくれたメッセージだ。
  「私がオンブズの存在を知ったのは、14才の中学2年生の時でした。あの頃は誰も信用できずにビクビクしてました  よね。いつも辛い時、苦しい時、悲しい時に側で暖かく見守ってくれたオンブズの皆さん。どんな時でも話を聞いてくれた。本当に本当に大切な『居場所』でした。辛い事・苦しい事を抱えているまだ幼き子どもにとってオンブズパーソンとはかけがえのない大切な場所だと思っています。一緒に笑ったり泣いたりして共に闘ってくれる… オンブズという優しい存在はなくてはいけないものだと思ってます。オンブズパーソンでは、たくさん学びました。人を大事に、命を大事に、自分を大事に… 私がこんな風に変われたのもオンブズの皆さんのおかげでもあります。一緒に闘ってくれて本当に本当に嬉しかった。一人で追い詰められて苦しんでる時、家まで来てくれて本当にありがとうございました。まだまだたくさん「ありがとう」という言葉でいっぱいです。これからもその優しさ、暖かい存在として子どもたちの命を救い続けて下さいね」
 オンブズパーソンには、しんどいことが積み重なって追い詰められ、自分や他者を大切にできなくなっている子どもたちがやってくる。子どもたちの話に耳を傾け、サポートするなかで、彼らはみるみる回復していく。そして、そんな子どもの姿を親や先生と共有できたとき、さらに子どもを支えるちからとなる。オンブズの仕事は、子どものまわりのおとなと一緒に“子どものちから”を再発見すること、なのではないかと感じている。

                                        チーフ相談員 森澤範子


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