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平成20年8月1日号

更新日 平成25年7月5日ID番号 K5279印刷

すてきな出会い

 オンブズの相談員になって、1年数ヶ月が経ちました。オンブズでは、それまでの私の人生、生き方になかった、新しいことや人との出会いの連続でした。すてきな出会いがある度、私はオンブズで相談員ができて幸せ者だと感謝の気持ちでいっぱいになります。
 その中のひとつが、“「エンパワメント」と、それに基づく問題解決の方法”との出会いです。「エンパワメント」とは、オンブズでの対人援助の基本であり、外から与えてもらったり代わりにやってもらったりするのではなく、自分の中に存在している内なる力で解決していくこととその過程です。ここでいう問題解決の方法とは、“意見の違いが生じたときの解決方法”を指します。その実践は、現在の私の理解では、次のようになります。
 相談員は相談者がもつ内なる力を信じ、また、相談者自身は自分の内なる力を信じて、会話を繰り返していきます。そして相談者は、意見の違いが生じて良好な関係が維持できなくなった相手の事情も理解しつつ、その相手の内なる力、例えば反省点に気づいたら変化できる力を信じて、関係者や相談員と粘り強く会話を積み重ねていきます。このことにより、課題が明らかになっていき、問題の解決に向かっていきます。その過程で、当事者それぞれが自分自身ととことん向き合い、相手の理解を深め、以前よりよい新しい関係を構築していきます。私は、この実践に大きな可能性を感じており、これからもいろいろ深めていきたいと思っています。
 私にとって、これは、望んでいたものとの出会いで、オンブズのシステムはすばらしい!と、心の底から思っています。ただ、頭で理解できるということと、具体的に実現していくこととは別物で、実現はとても難しいものだと感じています。まずは、私自身が、意見の違いが生じた相手との相談を進める中で、私の中のこれまでの常識、習慣、価値観、しがらみ、プライド、・・・、もろもろとのたたかいに直面します。「エンパワメント」モデルと対立する問題解決モデルに「勧善懲悪」モデルといってもよいモデルがあります。これは、自分と意見の違いが生じた相手が悪になり、絶対的に正しく強い人が、悪をこらしめてくれるというものです。この「勧善懲悪」モデルの方が、一般的には受け入れられやすい問題解決方法です。しかし、この方法では、多くの場合、根本的な問題解決にはつながらないと思います。
 オンブズの相談員の重要な仕事として、相談者に“「エンパワメント」と、それに基づく問題解決の方法”を理解してもらえるように説明するということがあります。それは、自分がきちんと理解してイメージをもっていないと不可能なことで、私は毎回、“まだまだ”な相談員であるということを痛感しています。
 オンブズの仕事は、「子どもも、おとなも、ひとりひとりの人間で、大切な存在である」という本当に単純な、誰でもうなずけることに基づいて日々生活をすることは、実はとても難しいことで、でもすごくすてきなことだと、私に実感させてくれます。この“「エンパワメント」と、それに基づく問題解決の方法”とのすてきな出会いを、少しずつ広めていけたらいいなと思っています。これからも、よろしくお願いします。 

相談員 渡邊純子
 

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