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平成19年12月17日号

更新日 平成25年7月8日ID番号 K2631印刷

コラム 「ゆっくり」は難しいけれど

 オンブズには、子育てに関する相談が多く寄せられている。お母さんたちは、子どもの発達に関して「早い/遅い」や「できる/できない」にとらわれて、不安になりがちだ。一方、子どもたちからは「塾やお稽古ごとに忙しく、放課後に友達とゆっくり遊ぶこともできない」という声を聴く。子どもがまわりの世界とかかわりながら、その子のペースでゆっくりと自分を育てていくことが、なぜこんなにも難しくなってしまったのだろうか。
 私も39ヶ月になる娘がいるが、仕事をしながらの子育ては、たしかに時間に追われてせわしない。そんな中、子どもが思うように動いてくれないと、つい「早くしなさい」を連発してしまう。娘は、オムツが取れるのも、おっぱいが終わるのも、自分で着替えるのも他の子より遅かった(おしゃべりだけは私似で人一倍早かったが)。早生まれなので仕方ない面もあったが、3歳になっても母乳をほしがり、トイレットトレーニングもうまくいかず、ついイライラして子どもにあたってしまったこともある。保育士の先生や他のお母さんたちに相談すると、みな一応に「そのうち、そのうち、ボチボチね」「小学生になってもおっぱい飲んでる子はいないから大丈夫」と笑い飛ばしてくれた。その言葉にどれだけ救われたか。おっぱいもオムツも今は終わったが、焦っているときは、暗くて長いトンネルを抜け出せないような不安な気持ちになった。
 ある日、娘と外出したときのことだが、彼女は道ばたにしょっちゅう座り込んで、落ち葉やどんぐりを拾ったり、散歩している人や犬に話しかけたり、そんなやりとりをいつまでも楽しんでいた。彼女は、私の都合なんてお構いなし。全然前に進まないので、目的地に早く着きたい私はジリジリした。でも、夢中になっているときほど、子どもにとってキラキラした時間が流れているように思う。学生時代に、子どもとおとなでは時間の意味は天と地ほど異なり、子どもには“子ども”という固有の時間が流れている、ということを本で読んだことがある。子育てしていて、ああ、これがそういうものか、と実感した。

 とりわけ「早さ」ばかりを気にしていたら、子どもにとって意味ある時間を奪うことになるのではないかと、自戒を込めて思う。子どもが育つ上で、おとなになる準備を我先にと急ぐことではなくて、今しかない子ども時代をゆっくり味わって生きること、それがおとなになってもその人の“生”を支えていく基盤となるのだと思う。忙しい毎日のなかでは“ゆっくり”は難しい。けれども、おとなもときには立ち止まって、子どもとのゆっくりな時間を共有することで、元気とパワーをお裾分けしてもらっているのだと思う。

(チーフ相談員 森澤範子)

「地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウム2007in高浜開催される

  このシンポジウムでは、全国各地で多様に展開されている子ども施策について、その経験・情報の交流や意見交換を行い、今を生きる子どもに対する支援の重要性を確認し、そのあり方を探っていくもので、10月26日27日に愛知県高浜市で開催されました。
 2002年川西市で行われてから毎年開催。その中で子育て支援施策の充実を図るとともに、子育ちを支援すること、子どもが自己肯定感・自尊感情を高め、エンパワメントしていくために欠かせない子ども支援策を創造し推進していくための視点や手法を具体化してきました。
 今年は、テーマを「子ども支援と子ども施策のこれから」とし、全体会では、「現代の子ども支援と相談・救済活動」をとりあげて、全国6カ所で実施された意識調査の分析結果や子どもの居場所を提供している施設長から報告などがありました。
 2日目は、「子どもの相談・救済」や「子ども条例の制定・実施」など六つの分科会がありました。そのうち第2分科会の子どもの居場所づくり「すき間・たまり場・逃げ場」において「川西市子どもの人権オンブズワークにおける居場所機能」と題して報告を行いました。相談室である「子どもオンブズくらぶ」の居場所機能として、ありままの自分を表明することができる人と空間があり、子どもとの交流を通じて子どもとの信頼関係をつくっていく状況を説明しました。
 来年のシンポジウムは東京都世田谷区で開催される予定です。


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