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平成18年9月1日号

更新日 平成25年7月4日ID番号 K1655印刷

コラム「新幹線で出会った彼」

 夏休みのある朝のこと。新大阪駅から東京行きの新幹線に乗り込んだ私は、自分の指定席を探した。目指す席の隣に先客が座っていた。よく日焼けした小さな男の子。親御さんはどこかなと思いつつ、私は持ち込んだ珈琲を飲み終えた。小さな彼は座席にじっとおさまっているのがこの上なく辛いらしく、横で力を持て余してムズムズ動いている。
 「ひとりかな?」と声をかけてみた。と、待ってましたとばかり話し始める彼。小学校3年生であること。横浜から兵庫県のおばあちゃんの家に行くときは、お母さんと妹、弟と一緒だったこと。でも、弟がおたふく風邪になってしまい、習い事のある自分はひとりで先に帰る羽目になったこと。学校の先生や友達の話もそれはそれは楽しそうに披露してくれた。
 合間に、お母さんから借りてきた携帯電話に、ハートの絵文字入りのママメールが届き、慣れない手つきで返信している(9歳の息子のひとり旅が心配でたまらないお母さんは、たぶんおばあちゃんの携帯電話から彼にメールを送っている)。
 走り回れない新幹線で、座席からずり落ちそうになりながら彼はつぶやく。「じっとしているということは、子どもにとって死ねということなんだよね~」「僕ね、携帯型ゲーム機もってないんだ。あの中のゲームがさ、この携帯電話の中に入ってる…」とゲームの入り口を何度も画面に出してみては、閉じる。ゲームやらないのと聞くと、「ゲームしたら携帯電話の電池がなくなるからダメとお母さんに言われてるんだよ。あーーー!」と叫ぶ。
 習い事してるんだと言うと、指折り数えて「5つ。月曜は習い事が2つあるから、お母さんが小学校まで迎えにきて、送ってくれるんだ」とていねいに説明してくれる。
 「大変やなぁ」と思わず私。「そうだよ。ピアノと塾の宿題ができていない土曜日は地獄だよ」。習い事に追われる彼は現代っ子の典型だなとちょいと複雑な思いで話を聞いた。
 …だが、しかし、人なつっこくて、物怖じしない彼は、これからもますます忙しい日常を送りながら、その毎日にメゲたりもしながら、それでもどんどんと魅力を増してゆくのだろう。
 お喋りし続けてふと気がつくともうすぐ新横浜。よく笑いすっかり仲良くなった2時間半は、二人の別れをちょっぴり切なくさせた。

(オンブズパーソン:桜井智恵子)


「地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウム2006開催

 子どもを取り巻く状況はますます厳しくなっており、子どもの命が脅かされ、安心・安全が危機にさらされています。児童虐待も引き続き増加し、いじめ・不登校・体罰・学力低下など学校や教育をめぐる問題も継続しています。さらに深刻なことは子どもたちの自己肯定感・自尊感情が低下し続けていることです。
 自治体では、子どもの安全対策、少子化や次世代育成支援に関する計画の実施など、精力的に取り組んでいます。子どもに関する条例づくりも各地で取り組まれています。しかし多くの自治体では、ますます重要になる子ども施策の課題と反比例して、自治体財政状況も逼迫し、職員も減り、施設や物も十分ではない中で、子どもを含む市民の参加と協働を積極的に進めながら、どのように施策を展開させるのかが課題となっています。
 本シンポジウムは、自治体レベルで子ども施策を進展させるために、2002年から川西市、川崎市、多治見市、市川市で開催されてきました。今年は、ユニセフが子どもの権利条約を基礎に国際展開しているプロジェクト「子どもにやさしいまち」をふまえ、家庭・学校・施設・地域・行政・NPO等が真の意味で連携し、子どもが生き生きと育ち、親が安心して子どもを生み育て、子どももおとなもお互いに良い関係で生活できる「まち」づくりの進展をめざして、情報や意見の交換などを行います。
 なお、川西市は初日の全体シンポジウムと2日目の分科会で発表する予定です。


とき

10月12日(木曜日)13時から13日(金曜日)16時30分


ところ

福岡県志免町町民センターほか


内容

12日午後1時30分から午後5時30分 公開シンポジウム(町民センター)

  • 基調講演:世界で展開する「子どもにやさしいまち」
    講師:M・S・バイス(ユニセフ・イノチェンティ研究センター所長)
  • シンポジウム「子どもにやさしいまちづくりとその連携」
    コーディネーター:森田明美(東洋大学)
  • 自治体からの報告
    • 多治見市:条例の制定、施策の検証、広報、子ども参加など
    • 川西市:子どもの救済
    • 八千代市:子どもの計画の実施、組織
    • 志免町:条例の制定

13日午前9時30分から午後3時 分科会(町民センター、生涯学習1号館ほか)

  1. 子ども計画の実施
    • 次世代育成行動計画の実施とその課題・・森田明美(東洋大学)
    • 子ども施策の総合的実施・・福岡市
    • 次世代育成計画の実施・・吹田市
    • 市民参加による計画の実施・・津久見市
    • 特別発言:市民参加による計画の実施・・立川市
  2. 子ども施策の政策評価・検証
    • 子ども施策の評価・検証の現状と成果・・荒牧重人(山梨学院大学)
    • 条例に基づく子ども施策の検証・・川崎市
    • 市民参加による次世代育成計画の評価・・船橋市
  3. 子どもの意見表明・参加
    • 子ども参加支援とその協働・・喜多明人(早稲田大学)
    • 駅づくりと子ども参加-NPOと自治体の協働・・山本克彦(岩手県立大学)
    • 教育、学校への子どもの参加・・北海道幕別町
    • 子どもホームページ・広報と子ども参加・・杉並区
  4. 子どもの相談・救済
    • 子どもの相談・救済の取り組み-虐待を中心に・・安部計彦(西南学院大学)
    • 虐待防止の取り組み・・福岡市
    • いじめ等の取り組み・・長野県
    • 特別発言:大野城市、川西市
  5. 「子ども条例」の制定と実施
    • 子ども条例づくりの進展・・野村武司(獨協大学)
    • 子ども条例の実施・・多治見市
    • 子ども条例の制定・・魚津市
    • 子ども条例制定中・・札幌市、志免町
  6. 子どもの居場所づくり
    • 子どもの居場所づくりと子どもの権利・・西野博之
    • 児童館「ばあん」の取り組み・・町田市
    • 射水市パレットの取り組み・・射水市
    • 特別発言:古賀市、宇美町

午後3時15分から午後4時30分 閉会のつどい(生涯学習1号館小ホール)

  • これからの子ども施策の実施と検証
    • 各分科会のコーディネーターによる報告と討論
      コーディネーター:荒牧重人(山梨学院大学)

このページに関するお問い合わせ

子どもの人権オンブズパーソン事務局
〒666-8501 川西市中央町12番1号 市役所3階
電話:072-740-1235 ファクス:072-740-1233
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。



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