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平成18年4月1日号

更新日 平成20年4月6日ID番号 K1664印刷

コラム「7年間をふりかえって」

 子どもの人権オンブズパーソンが条例で設置されて7年、私も同じ月日を歩んできましたが、3月で退職しました。子どもの人権オンブズパーソンの活動を通して、貴重な出会いと経験がありました。この場を借りて皆さんに感謝したいと思います。
 7年間をふりかえっていると、不意に私が20代の頃に影響を受けた一冊の本を思い出しました。國學院大学で教員をされている楠原彰さんの「南と北の子どもたち-他者・世界へ」(亜紀書房・1991)という本です。
 『片親がいない、勉強ができない、高校へ進学しない、体に障害を持っている、日本人ではない、女である、ドヤに住んで日雇い労働をしている、汚れた格好をしている、みんなと同じようなことができない・・・このような人間であることとは何のかかわりのないことが、あたかも人間の人格や尊厳に関係しているかのように、大人や子どもの心の最もやわらかい部分に深く突き刺さってくるのは、目に見えない暴力のなせるわざである。』(165頁「見えない暴力、病んでいる文明」)
 数年前、他者を傷つけ、自分も傷つき、苦しんでいる子どもがいました。彼は、おとなの厳しいまなざしから、自分は他の人間とは違って病んでいると感じ、自分の存在に恐ろしくなって、大空に舞い命を絶ちました。
 『病んでいるのは、子どもたちだけではない。人間全体が、人間の作り上げた文化や文明全体が病んでいるのだ。まず大人たちがそれに気づき、子どもたちと一緒に一人ひとりの日常の仕事や暮らしの中で、人と人、人と制度、人と自然の関係のありようを変えていかなければ、「非行」や「暴力」を克服する手だてを見つけだすことはできない』(164頁)
 この仕事を通じて、本当に一人の人間として、子どもたちが承認されることの大切さを感じました。最後に、この一節を記して終わります。
 『誰かがどこかで受け入れてくれるから、また自分も誰かをどこかで受け入れる』(67頁)

(元チーフ相談員:横井真)


オンブズ年次(2005)報告会がアステホールで開催される

2005年次報告会の模様

 子どもの人権を守るために設置されたこのオンブズパーソンの活動報告会(2005年次報告会)が3月11日アステホールで開かれました。この報告会は、より多くの市民のみなさまに活動に対する理解と協力を図ることを目的に開かれるもので、今年は2005年の活動状況を報告するとともに、「いじめ問題から見えてくる子どもの救済・擁護」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
 活動報告では、オンブズパーソンから相談内容の傾向と分析や調査活動から見えてくる子どもの救済として、子どもと出会い、じっくりと子どもの意見に耳を傾けることや学校・教育委員会等と連携を図っていくことの大切さを報告しました。また、不登校であった中学生が、オンブズが開いている「子ども☆ほっとサロン」で仲間と出会い、話をしていく中で学校にも行けるようになって高校入学が決まった話を語ってくれました。そのはっきりと自信に満ちた語り口は、本当に力強いものを感じました。
 第2部のパネルディスカッションでは、長野県教育委員会こども支援課長の前島章良ささんから、1997年1月に当時中学1年生であった息子さんを自死で亡くされた思いを話されました。「ぼうりょくではないけれど ぼうりょくよりひさんだった 悲しかった」といういじめを受けていた内容の遺書を残して、軒先にロープをかけた息子さんをどれだけつらい思いで降ろされたことか、ひしひしと伝わるものがありました。その後、これらの状況に納得ができず、また同じように苦しんでいる子どもや保護者の支えになるために東奔西走されるわけですが、現在、長野県教育委員会に「子どもの権利支援センター」を開設され、さまざまな問題で苦しんでいる子どもの側に立って解決を図っておられます。
 「今苦しんでいる子どもを助けていくとともに、寄り添える子どもを増やし、さらに身近にいるおとなの意識も変えていく役割を果たしていきたい」と語っておられました。
 さらに、パネルディスカッションでは、オンブズパーソンやチーフ相談員も入って、子どもがいじめや体罰等で助けを必要としている子どもを救済・擁護していく機関の必要性や重要性が述べられるとともに、学校・教育委員会との連携をいかに図っていくか、救済機関のあり方をいかに共有していくかが救済には大切であるという意見も出されました。


オンブズパーソンと相談員が変わりました

 2006(平成18)年4月からオンブズパーソンの田中文子に変わり、桜井智恵子(大阪大谷大学助教授)になりました。
また、相談員の横井真に変わり、杉下淳哉になりました。
新たな体制で活動を続けていきますので、よろしくお願いします。


このページに関するお問い合わせ

子どもの人権オンブズパーソン事務局
〒666-8501 川西市中央町12番1号 市役所3階
電話:072-740-1235 ファクス:072-740-1233
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。



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