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平成23年6月15日号

更新日 平成25年7月5日ID番号 K11431印刷

コラム 「あかんたれ」な言葉たち

  世の人々は、日々さまざまなことに悩む。どうしようもなくしんどくなる経験も重なり、悩みは尽きない。その原因は、悩ませる事柄がどんどん増えていくという困った社会にある。
  オンブズチームは、その困った社会と日々対決しているのであるが、同時に、悩み過ぎざるをえなくなっている子どもやおとなの傍らに居る。

  他市の児童養護施設に勤めるかっこいいアネゴのような主任が居る。彼女は、施設実習にやってくる学生たちがしんどくなった時のために、こんなアドバイスをくださった。 
   「ユーモアを忘れないで、自分のために」。 
  なるほど。ユーモアは、落ち込んでいる自分自身を何より救う、とその時に気がついた。まっ、落ち込んでるときは、ユーモアどころか、おやじギャクさえ、思い浮かべる余裕がないのも事実だけれど。
  そういや、「自分が煮詰まった時は、ギャグとボケを入れるようにしている」と言ったのは、先代の代表オンブズだった。彼は、輝くような名言・珍言をたくさん残して卒業していった。 
   カウンセラーなのに、「深く受け止め過ぎない」や、「流す」、「やり過ごす」なんておっしゃっていることがあった。「事態が深刻にならなければ、それでいい」、「少しマシになればいい」「尖がった感じが、少しマイルドになればいい」というのもあった。 
   いずれも、厳しいケースに対応している者たちが、疲れきっているときに、さりげなくくれる「あかんたれ」な言葉たちだった。
   眠れない夜は、「とにかく、忘れる!」ってな言葉もあった。私の人生は、彼の「あかんたれ」言葉に、どれほど救われただろう。
  今年から仲間になってくださった新弁護士オンブズが、「僕のモットーは『考えないこと』です」と自己紹介されたとき、私は、また身体が震えた。
  人の弱さを知り、考え過ぎることを経験し尽くしている人からしか、こぼれえない言葉だからだ。スポーツをして頭を空っぽにするなんてこともおっしゃる。私は、首がとれそうなくらいうなずいた。
 
 先日、学生がこんな話をしてくれた。ひそかに惚れ込んでいる母校の中学校の先生に会いに行った時のこと。喫煙室で、先生のロック談義の中で一言。「俺が担任してるクラスが、締まるわけないやん」とおっしゃり、それを聞いてなぜか嬉しくなった、という。 
  顔にクマをこしらえておられた先生を見て、「お仕事大変ですね」と、イヤミを言った(学生曰く)が、当の先生、悪びれもせずに「命削って遊んでんねん」と応じられ、さらに嬉しくなった、と学生。 
  その話を聞いた私は、またまた眼からバサッとウロコを落としながら、感動する。 
  考えて解決できるような簡単なことの方が少ない世の中で、これらの「あかんたれ」言葉たちは、間違いなく、人の関係を救っている。未来をひらく新しい価値に、いぶし銀のように渋く輝いている。
  世の中はパラドックスに溢れていて、見る場所により像が異なる。目の前のことだけに前のめりになるのではなく、もっと遊んでいいと知らされると、もしかしたら、私だって、落ち込んだとき、自分におやじギャグをかませられるようになるかもしれない! 
   ねぇみなさん、それまでは、私が落ち込んでいるその時は、どうぞギャグをバシッと一発くださいな。                                                (代表オンブズパーソン  桜井 智恵子)


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