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平成22年12月25日号

更新日 平成25年7月4日ID番号 K9894印刷

コラム「久しぶりの学校給食」

   先般、小学校で学校給食に接する機会があり、子どもたちの楽しく明るい給食のひと時の様子に、心温まるものを感じました。学校と地域との連携を図る協議の場の延長として、給食の現状のお話と、試食を体験しおいしかったです。
  「適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること(学校給食法第2条)」をはじめとして学校給食の目標が、学校給食法によって位置づけられているなか、学校現場においてきめ細かく「おいしく栄養のあるもの」をめざして、給食室では調理員さんたちが腕によりをかけて、手作りの味を大切に毎日調理されています。
  いただきます・ごちそうさまでした・ありがとうございます…と子どもたちの明るい声は、調理に携わっている調理員さんをはじめ先生方にもあったかいひと時です。
 何らかの食物アレルギーを抱える子どもたちは約4~5%いるといわれています。子どもたちへの対応についても、食材を含めて細心の手立てのもとで調理し対応されている様子に、食に対して、子どもたちに対してのきめ細かな配慮の様子を垣間見ました。
  かつてオンブズパーソンは、食物アレルギーをもつ子どもたちが増加傾向にある時代状況を踏まえ、「子どもの最善の利益」に照らし給食の食物アレルギー対応の取り組みに意見を表明したことがあります(2008年申立て第1号)。あらためて食への取り組みの大切さと、子どもの健やかな成長を願う大人の責任を認識しました。
 私の小学生(昭和20年代)の給食は竹筒のコップで飲んだ脱脂粉乳とコッペパンのみ、家庭での最高の食事はカレーライスでした。また野山で駆け巡りながら遊びの中で見つけた、野いちご、桑の実、あけびの実、栗等をもとめながら、近所のガキ大将を中心に群れをなしながら日が暮れるまで遊んでいた、時には、イナゴを取って焼いて食べた記憶がいまだ残っています。
  いまや世をあげて、旅とグルメの時代。これでもか、これでもかとばかり豪華なメニューが登場します。テレビでは料理番組がはなざかり。新聞や週刊誌には旅情をくすぐる味の店が次から次へと紹介されます。マスコミもいささか過剰気味。過食、飽食の時代なのか、これでいいのかな…。
  久しぶりに学校の給食の場に接し、食に対しての関わりの中で安全に配慮しつつ、そして子どもたちが食事の楽しさをたっぷり味わう場が準備されていることを垣間見て、自分の戦後直後の小学生時代を思い出します。            (専門員 生田 收)


「地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウム2010に参加して

  「地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウムは、全国の子ども支援に携わる自治体の人々が出会い、交流し、意見交換しあう場です。今年は10月28日・29日に白山市で開かれました。また、併せて30日に開催された「子どもの相談・救済」に関する関係者会議にも参加しました。3日間を通し、各自治体、各方面で子ども支援に携わる方々に出会えたこと、また、各々が抱える課題等を全体で協議出来たことは、貴重な勉強の機会となりました。 
   この3日間を通し、私自身最も印象に残った2点について触れてみたいと思います。またそれは、オンブズワーク実践にあたり、重要な議題として、活発な議論となりました。 
   まず1つめは、子どもの意見を十分に聞かずになされるおとな側の「教育的配慮」がかえって子どもを追い詰めている状況について。 
   「おとなは子どもの為にと子どもの状況を慮って指導をしたり、環境設定をすることがあるけれど、子どもがそれを望んでいるのか、その配慮が子どもの最善の利益になっているのか、本来子どもの話を聞かずには分からない。残念ながら、その配慮が他の子どもとの関係をつくりにくくし、子どもの疎外感を強めることになったり、当初の意図とは反対に子どもが安心して過ごしにくい状況をつくってしまうことがある」。この議論を通し、子どもの支援とは、子どものペースで話を聞き対話をしていくところから始まるのだと、改めて実感しました。
 2つめは、親が権利を個人のツールとして捉え、問題解決にあたってまわりとの対話ではなく、敵対姿勢で臨んでしまった時の、対応の課題について。 
   「本来、子どもの権利とはまわりとの関係により保障されるものだが、親の敵対姿勢が子どもの気持ちに影響し、子どもの話を聞くだけでは乗り切れない難しさがある」。子どもが人と関係を持ち、対話で解決するという経験を通して、そういう価値観を育てていくことが大切なのだと、議論をするなかで、認識を深めました。 
   今回、全国自治体シンポジウムに参加し、全国で子どもの権利を守り支えようとする取り組み、考えが着実に広がっていると実感しました。今回のシンポジウム、及び関係者会議を通し議論されたこと(共通認識した課題、及び今後のオンブズワークの可能性)を、今後の川西市のオンブズパーソン活動に生かしていきたいと思います。            (相談員 村上裕子)


内閣府のホームページで「川西市子どもの人権オンブズパーソン」が紹介されています

   内閣府の平成22年版「子ども・若者白書」において、特集「子ども・若者ビジョン~先進地事例の紹介~」として川西市子どもの人権オンブズパーソンが掲載されていますので、一部を紹介します。    
 

   川西市子どもの人権オンブズパーソンは、日本で最初に、条例により設置された子どもの人権擁護・救済のための公的第三者機関です。平成11年より、いじめ、体罰、虐待等で苦しむ子どものSOSを受けとめ、子ども自身が権利の主体として問題解決に取り組めるよう支援してきました。
  子どもは、おとなが考える以上に、おとなに話を聴いてもらえていないと感じています。多くのおとなは「子どものため」を思って子どもに関わりますが、おとな自身が日々の生活の中で余裕を失い、不安に苛まれていると、時に子どもの意見・心情が置き去りにされてしまいます。 
   オンブズパーソンは、親でも教員でもない立場で、何よりも子どもの話を聴くことを大切にしています。そのことが、「子どもの意見表明権」の保障を通じて「子どもの最善の利益」を確保するという、「子どもの権利条約」(児童の権利に関する条例)の理念の具体化へ向けた第一歩となります。

ア 設立の経緯 
   いじめ問題への取り組みを進めるために、平成7年に市教育委員会が「子どもの人権と教育」検討委員会を設置 し、同検討委員会が「子どもの実感調査」(小6・中3対象)を実施しました。その結果、いじめによって「生きているのがとてもつらいほどの苦痛」を感じた生徒がクラスに1~2人の割合で存在することが明らかとなりました。 
   同検討委員会はこの結果を重く受けとめ、市教育委員会に「子どもの人権オンブズパーソン」の創設を提言しました。その後も議論を重ね、平成10年12月には市議会において全会一致で「川西市子どもの人権オンブズパーソン条例」を可決しました。

イ  制度運営の体制 
   現在(平成22年10月)の体制は、市長の委嘱を受けたオンブズパーソン3人(臨床心理学・教育学の大学教授2人、弁護士)、相談員4人、専門員6人、事務局(行政職員)1人です。日常的な相談業務等は主に相談員が担っていますが、オンブズパーソンも積極的に相談者と出会い、話を聴いています。
   週1回、「研究協議」を開き、受け付けた相談、申立て、調査等について話し合い、課題整理を行っています。

ウ  役割と機能
   オンブズパーソンの役割は、子どもの代弁者として、子どもの心情を周囲のおとなに届けることです。建設的な対話により人間関係を再構築し、子どもの心情を中心に据えて問題解決に取り組むことができるよう働きかけています。
子どもがSOSを発している時には、子どもを取り巻く人間関係が機能不全に陥っていることが多いため、オンブズパーソンが調整機能を発揮することが、子どもの傷つきからの回復を促し、子どもが少しでも安心して暮らせる状況をつくりだしていくことにつながります。
   また、オンブズパーソンは条例上の権限に基づき、個々の子どものSOSからみえてきた課題を制度改善につなぐことができるので、子どもが安心して暮らせるまちづくりにも寄与しています。

エ  今後について
  制度開始以来、「子どもの権利条約」(児童の権利に関する条例)の理念を具体化すべく地道に活動に取り組んできました。しかし、おとなの生活実態や労働環境が厳しさを増す中で、子どもを取り巻く人間関係は緊張に満ちたものとなり、追いつめられていく子どもたちは後を絶ちません。
   「子ども・若者ビジョン」において「オンブズパーソン等の相談体制の普及」が重点項目に盛り込まれましたが、地方自治体ではもちろん、国レベルでも、子どものSOSを受けとめ、安心して暮らせるまちづくり、社会づくりに寄与する制度の充実を期待したいと考えています。
 

  なお、詳細については内閣府のホームページまたは平成22年版「子ども・若者白書」をご覧ください。


視察を受けました


 ・12月17日(金):阿部知子社民党政策審議会長・衆議院議員


このページに関するお問い合わせ

子どもの人権オンブズパーソン事務局
〒666-8501 川西市中央町12番1号 市役所3階
電話:072-740-1235 ファクス:072-740-1233
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。



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