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平成22年6月15日号

更新日 平成25年7月4日ID番号 K8834印刷

コラム「わかっちゃいるけど…」

  縁あって、オンブズの相談員になり、もうすぐ2年が経とうとしている。
  この仕事をしていると、自分が子どもだった時のことを思い返したり、自分自身について考えることが、とても多くなる。

  私は幼い頃から、人見知りで、運動が苦手で、不器用なことが、コンプレックスだった。
  周囲の期待に応えられなかったら、レールを外れたら、見切られるのではないか。そんな漠然とした不安も、どこかで常に抱えていた。

  そんな私は、大学入学後、重度の脳性まひを持ちながら、地域で暮らす人たちと出会った。介護に入り、当事者運動にも参加するようになった。
  「できないままで何が悪い」「できないことは人に助けてもらうのが自立」という価値観に、衝撃を受けた。
  人間は一人では生きていけないということを、生き方そのものから、教えてもらった。

  頭ではわかっている。
  苦手なこと、できないことを恥ずかしがったり、隠したりする必要はない。そのことを自覚し、オープンにし、プラスに活かそうとすることで、たくさんの人とつながることができる。
  それなのに、自分自身の立ち居振る舞いが、ぜんぜんそれに追いついていかない。

  今でも私は、困ったときに、誰かに相談することが苦手だ。一人で抱え込んだり、悩んだり、気づかないうちに無理をしてしまうこともある。自分の気持ちを言葉にして、相手に伝えることにも苦労する。

  ならばせめて、コンプレックスを抱えていたり、気持ちをうまく表現できなかったり、困っていても「助けて」と言えなかったり、周囲の期待に応えようと一生懸命な子どもたちにとって、ほっと一息つける、安心できる関わりとはどんなものなのかを考える方向に、自分の経験を活かせないものか。
  ところが現実には、自分の経験が、目の前の相手への想像力につながっていないことが、山ほどある。
  我ながら、本当に、やっかいで、困ったやつである。

  この、やっかいで困った自分自身を、まずはありのまま、受け容れること。そして、自分自身との付き合い方を会得すること。わかっちゃいるけど、これが一番、難しい。

  それでもありがたいことに、私は、周囲の人に助けられて、ここまできた。
  一人で思い悩んで悶々としていたとき。がんばりすぎてフラフラになっていたとき。フォローしてくれる人、ストップをかけてくれる人が、必ずいたし、今もいる。
  私はひとりぼっちではない。そう感じられたり、思い直せたとき、緊張がほどけ、ほっとする。

  私も、オンブズに相談してくれた人にとって、「自分はひとりぼっちじゃない」と感じられる、そんな存在になれたらいいなと思う。 
                                                            (相談員 渡邊充佳)


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