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平成22年5月15日号

更新日 平成25年7月4日ID番号 K8659印刷

[フリー」な学校をめぐる旅

  みなさん、はじめまして!
  私は4月から相談員になった新林智子(にいばやし・ともこ)です。ニックネームは「にいば」です。みなさんがいきいきと子ども時代を過ごすことができるように、なにかのご縁でお会いすることができれば、うれしいです。
  さて私にはいまだに解けなくて、持ち続けている疑問があります。それは「学校はどんな場所なのか…」ということです。小・中・高校と曲がりくねりながら通ってきましたが、息切れした頃もありました。朝講習(0時間)から部活まで、一日の、一年のほとんどの時間をそこに投入するのは、今考えたら不思議なことです。うまく手を抜けたらいいけど、頭やおなかが痛くなったり、サボってボーっとすることもありました。そのときの罪悪感はものすごくて、休んでいるけど休めない、でも動けないって感じでした。おかしな仲間や個性的な先生に助けられ、なんとかやってこれたように思います。
  大学に入って自由な時間は一気に増え、自分が今まで、学校で何を得たのだろうと疑問が膨らみました。「社会に出る準備」「仲間とのかかわり」「我慢を覚えるところ」「頭の使い方を習う」…友達や先生の話、大学の授業でいろんな意見があると知りましたが、自分にしっくりくる答えは見つからないままでした。
  とうとう一年休学し、友達と一緒に日本やアジアのフリースクールをめぐる旅に出ました。日本のフリースクールでは、地域の学校に行かないと決めた子どもに会いました。「学校に自分を合わせるのではなく、自分に合った学校に行きたい」…そんな考え方があったのか!びっくりしました。そして彼女たちは自由そうにみえるけど厳しさも抱えていて、既存のレールから外れるのは、ものすごく勇気が必要だろうと思いました。
  バングラディシュの農村にあるフリースクールでは、フリーは「無料」という意味でした。多くの子どもは貧しくて学校に行きたくてもいけなくて、家の手伝いや物売りの仕事をしますが、その学校はヨーロッパの団体が支援し、子どもたちは寮に住みながら学校に通います。将来、少しでも貧しさから抜け出せるよう手に職をつける機会もありました。そこで出会った女の子が「自分の名前が書けるようになった。学校に行くと自分の可能性が広がる」と、いきいき話す姿は忘れられません。私と彼女の生きる社会は、あまりにも違います。私にとって読み書きを学べるのは当たり前、自分の名前を書ける喜びなんて考えたこともなかった…彼女は、学ぶ一つひとつの喜びを実感しています。
  私自身が考えているより、世界はずっと広いんだと思いました。
  旅で出会った子どものことばから、簡単な問題ではなかったと気づかされ、私はやっぱり探し続けています。                                            (相談員 新林智子)


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