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なんと、「古稀を祝う会」のご案内がやってきた!(浜田オンブズ)【平成26年5月号】

更新日 平成29年11月17日ID番号 K17178印刷

なんと、「古稀を祝う会」のご案内がやってきた!

浜田代表オンブズのイラスト
似顔絵:浜田代表オンブズパーソン

 つい先日、小学校時代の同級生から手紙が届いた。生まれ故郷の小豆島を18歳のときに離れて、それ以来一度も音信のなかった友である。数えればもう50年になる。何だろうと思って封を切ってみると、「安田戌亥会・古稀を祝う会開催のお知らせ」とある。「安田」というのは私の生まれ育った村の名、「戌亥」は戌(いぬ)年と亥(いのしし)年を重ねて、私たちの同級生の生まれ年を表したもの。ちなみに、私は早生まれで亥年である。還暦の祝いの折に同窓会にこの名をつけたらしい。
 年齢の節目節目に、田舎からこうして手紙が届くと、不意に、自分のいまを思い知らされる気がして、ぎょっとする。田舎の八幡神社から「初老の祝い」の案内が来たときもそうだった。「初老」というと、なんとなく60前後の歳を思い浮かべるのだが、数え年42の厄を払うために「初老の祝い」をするのが、満では40歳になるのだという。まだ老いのことなどまったく考えていなかったあの頃、私は「初老」という言葉に虚を突かれた。と同時に、あらためて自分の立っている位置を自覚することにもなった。そして、今回の「古稀」。これは数え年で70歳を指す。唐の詩人杜甫の曲江詩の「人生七十古来稀」の句から来ているらしい。私はいま満で67歳だから、70歳はまだまだ遠い気がするのだが、ただ、どういう勘定で来年「古稀」になるのかはともかく、いずれにしても、私がもうその歳が近いことは間違いない。
 こんなふうに言うと、まるで自分が年老いていくのを嘆いているように聞こえるかもしれないが、じつのところ、歳を食うのはけっして悪いことではない。少なくとも若い頃には見えなかった何かが見えてくる。そういうことが、たしかにある。誤解のないように言い添えておけば、それは、若い頃より賢くなって、ものを見る力が増すということではない。むしろそれは、文字通りに「若い頃には見えなかった何か」が視界に入るようになるということ。ちょうど、通りの曲がり角にたどりつくまでは見えなかったことが、その曲がり角に差しかかった途端に、ああここからはこうなんだと分かり、振り返れば、ここまではこうだったんだと見えてくる、そういうことにすぎない。当たり前のことだが、それでも、そうして見えることの意味は小さくない。

 考えてみれば、それは、私のような年齢に限ったことではない。前に一歩進めば、それまでとは視界が違って、あらたにものが見えてくる。6歳になって小学校に上がるときも、12歳になって中学校に上がるときも、あるいは15歳になって高校に進むときもそうだ。曲がり角の先にはあらたな展望が開ける。そういうものだと思う。ただ、そのことがしっかり味わえるためには、少なくとも前へ一歩進もうとする思いがなければならない。そう考えたとき、いま子どもたちは、そうした思いを抱けるだけの明日への見通しを持ちえているかどうか、不安になる。残念ながら、そうは言えない子どもたちと、私たちはオンブズの仕事のなかでしばしば出会うからである。ひるがえって、私たちは、子どもたちに前へ一歩進もうとするだけの希望を与えることができているかどうか。オンブズの仕事の意味は、そこにこそあるのかもしれない。
 さて、古稀の次は77歳の喜寿ということになっている。祝い事をするかどうかは別として、そこにもまた新たな視界が現れ出ることを期待したい……などと、能天気な私は思っている。

執筆:浜田寿美男代表オンブズパーソン

【豆知識】年齢の節目とそのお祝い
 還暦(かんれき):旧暦の一巡りが60年であることから、60歳はめでたい歳とされる。
古稀(こき):昔、70歳まで生きられるのは「古来(こらい)稀(まれ)」と言われたことから、これも長寿を祝うめでたい歳とされる。
 その他に、長寿を祝う歳として、77歳の喜寿(きじゅ)、80歳の傘寿(さんじゅ)、88歳の米寿(べいじゅ)、90歳の卒寿(そつじゅ)、99歳の白寿(はくじゅ)がある。ちなみにそれぞれの呼び名には漢字のかたちからの由来がある(調べてみよう)。たとえば、白寿は「百」の字から「一」を取ると「白」となるところから来ているという。
 


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